Archive for the ‘クリニック通信’ Category

平成27年 診療報告

水曜日, 1 月 6th, 2016

平成27年も多くの方に当クリニックを受診して頂きました。
本当にありがとうございました。
当院を知って頂くために、昨年1年間の診療内容をご報告いたします。

1)内視鏡検査を受けた方が、2,236います。
胃カメラを受けた方   1,276名
大腸カメラを受けた方   960名
『胃腸ドック』を受けた方   2名

食道粘膜下腫瘍が見つかった方が 2名 います。
サイトメガロウイルス食道潰瘍の方が1名います。
胃がんが見つかった方が 10名います。
(1名の方は微小胃がんでした。内視鏡治療で完治しています。)
(最初の生検はGroup2だったのに、再検査でGroup5(がん)にかわった人が2名います。)
胃のアニサキス虫体を除去した方が 1名います。
大腸がんが見つかった方が 10名います。
(5名の方は粘膜内がんであったため、内視鏡治療で完治しています。)
(2名の方は虫垂がんでした。)
大腸ポリープの切除を受けた方が 81名います。
直腸カルチノイドの方が1名います。
アメーバ性腸炎の方が1名います。
偽膜性腸炎(抗生物質起因性腸炎)の方が2名います。

2)ヘリコバクターピロリ感染症  除菌に成功した方が187名います。
ヘリコバクターピロリ菌に感染している場合、まず1次除菌をおこないます。1次除菌で菌が消えなかった場合は2次除菌をおこないます。2次除菌でも消えなかった場合、3次除菌を勧めています。ペニシリンアレルギー方専用の除菌治療もおこなっています。
1次除菌で菌が消えた方が136名います。
2次除菌で菌が消えた方が 46名います。
3次除菌で菌が消えた方が 3名います。
ペニシリンアレルギー用の除菌治療で菌が消えた方が2名います。

3)炎症性腸疾患
潰瘍性大腸炎の方が 55名います。
クローン病の方が 11名います。
(6名の方は生物学的製剤(レミケード)の投与を受けています。)
(最年少の方は14才でした。)

4)細菌性腸炎
便の培養検査で細菌が検出された方が 27名います。
一番多かったのは病原性大腸菌(15名)で、次に多かったのがキャンピロバクター(6名)、その次に多かったのが黄色ブドウ球菌(4名)でした。

5)急性虫垂炎に方が4名います。
2名は手術になりました。

6)ジスト(GIST:消化管間質腫瘍)の方が3名います。
胃GISTの方が 1名います。
小腸GISTの方が 2名います。
(内服治療(グリベック)を受けた方が 1名います。)

7)肝臓の病気
B型肝炎に対して抗肝炎ウイルス剤(バラクルード)の内服治療を受けた方が 5名います。
肝臓がんの方が 2名います。
原発性胆汁性肝硬変症の方が 10名います。
自己免疫性肝炎の方が 2名います。

8)胆道疾患
胆石が見つかった方が 35名います。
(12名が手術を受けられました。)
総胆管結石の方が 1名います。
(内視鏡的乳頭括約筋切開術を受けられました。)

9)すい臓の病気
急性すい炎の方が 6名います。
(アルコール性が5名、特発性が1名です。)
慢性すい炎の方が 5名います。
すいのう胞の方が 2名います。

10)糖尿病
インスリン注射を受けた方が 4名います。
インクレチン関連薬(DPP-4阻害薬)の治療を受けた方が 43名います。

11)甲状腺の病気の方が10名います。
甲状腺機能亢進症(バセドウ氏病)  1名
甲状腺機能低下症(橋本病)  9名

12)禁煙外来を受けた方が40名います。

13)インフルエンザにかかった方が40名います。

14)24時間心電図を受けた方が4名います。
1名はペースメーカー植え込み術を受けられました。

15)睡眠時無呼吸症候群の検査を受けた方が13名います。
持続陽圧呼吸療法を受けた方が 7名います。

16)スパイログフィー検査(肺気量分画測定)を受けた方が8名います。

17)溶連菌抗原検査(咽頭ぬぐい液)を受けた方が3名います。

18)在宅診療をおこなった方が1名います。

19)その他の疾患
卵巣腫瘍
子宮内膜症
ナットクラッカー症候群
原発性アルドステロン症
ギランバレー症候群
淋病
マイコプラズマ肺炎
上腸間膜動脈解離

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平成26年の診療報告から(3)  急性膵炎

水曜日, 4 月 8th, 2015

平成26年は急性膵炎の方が5人いらっしゃいました。

医学書には腹痛お腹が痛い!の5%は急性膵炎であると書かれていますが、おそらく、救命救急センターの様な施設での統計だと思います。クリニックに腹痛でみえる方は、歩いて来院されるわけで、急性膵炎によく見られる救急車で搬入されるような激しい腹痛の方はいませんから。

この5名の方の内訳は41歳から94歳までと年齢の幅が広く、アルコール性が1名、胆石性が2名、特発性(原因不明)が2名でした。
自覚症状は上腹部痛を訴え方が多く、なかには「嘔気、食欲不振」のような膵炎を連想しにくい訴えもありました。

診察上の共通点は、「腸雑音の減弱」です。あまり、お腹が動いていないのです。かといって、腸閉塞の様な危険な音(メタリックサウンド)はしません。そして、お腹全体的に少し張った感じなのです。腹膜炎の様な「カチカチ」のお腹ではないけど、やわらかいお腹でもない。その中間で、何となく気になるお腹なのです。押えて痛むところははっきりしません。

次に血液検査で白血球数をチェックします。院内で測定しますので、直ぐに結果を確認できます。胃潰瘍では白血球は増えませんから、白血球が増えていれば胃の病気ではないと考えます。この5名の方も皆さん白血球が増えていました。

次にエコー検査をします。胆石や、肝内胆管の拡張などの所見があれば、診断は絞られてきます。しかし、大抵は、腸管ガスが多く、得られる情報は少ないです。

ここからがいつも思案のしどころです。血液生化学検査(膵酵素など)の結果は、原則、翌日に判明します。「明日、結果を聞きに来てください。」といってお腹の痛い患者さんを帰すわけにはいきません。結局、ある程度、膵炎に診断を絞り込んだうえで、救急病院か大学病院に直ぐに診て頂くようにお願いしています。

勤務医の時は、血液生化学検査やCT検査が直ぐに出来ましたから、急性膵炎の診断は比較的容易でした。むしろ、重症度判定に神経を使っていましたが、クリニックの診療ではこの辺りに限界を感じます。

「何となく腑に落ちない腹痛」は急性膵炎の可能性を考えながら、診療にあたっています。


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平成26年診療報告から(2) 早期食道ガン

日曜日, 2 月 22nd, 2015

通常の食道の観察です。ルゴールを散布すると、ガンが白く浮き出てきます。

平成26年診療報告から

食道がんが見つかった方が2名います。

非常に早期の食道ガンが見つかった方の話です。

通常の食道観察の際に、わずかに、「白いザラザラとした印象の粘膜」がありました(写真左)。
ルゴールを散布すると、そのザラザラした部分から口側(写真の手前側です)に3cm程度の地図状の「淡染帯」が浮かび上がってきました(写真右)。
食道ガンはルゴールを散布しても、茶色に染まりません(不染帯)。この方の場合は、淡く染まっていました。なお、この染色は15分程で消えてしまいます。

この淡染帯に相当する部位を通常観察で見ると、まったくの正常粘膜にしか見えません。もし、この「白いザラザラとした印象の粘膜」に気づかなければ、ガンの存在に気付かなかったわけです。

生検ではガンと診断されませんでしたが、食道ガンの可能性が高いと判断し、大学病院を受診して頂きました。大学病院の生検でもガンと診断されませんでしたが、半年後の胃カメラでも、ルゴールの淡染帯がハッキリ確認されたため、内視鏡的に病変部だけが切除されました。その結果、ごく初期の食道ガンと診断されました。ガン細胞が食道の粘膜上皮とどまる最も浅いものでした(T1a-EP と表記します)。この段階で内視鏡的切除術を受ければ、100%完治します。大学病院の先生が粘り強く経過をみてくださったことに感謝しています。

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平成26年の診療報告から(1)  除菌療法

日曜日, 1 月 25th, 2015

ヘリコバクターピロリ感染症   除菌に成功した方が204名います。

ヘリコバクターピロリ菌に感染している場合、まず1次除菌をおこないます。1次除菌で菌が消えなかった場合は2次除菌をおこないます。
1次除菌で菌が消えた方が159名います。
2次除菌で菌が消えた方が45名います。
*2名の方が2次除菌でも菌が消えませんでした。

憎きピロリ菌!50歳までに除菌すれば、胃癌になるリスクが90%回避出来ると考えられています。当院で50歳以下で除菌出来た方が59名おられました。このうち、7名の方は、30才以下です。30歳までに除菌出来れば、99%胃癌のリスクが回避出来ると考えられていますので、一度もピロリ感染していない方とほぼ同じ条件になると考えられます。

胃がんの予防という意味においては、除菌は、胃の粘膜が萎縮する前におこなう方が有効です。あるいは、萎縮の早い段階であれば、除菌によって萎縮は回復していきます。この様に、若いうちに除菌することは、とても意味のあることなのです。

一方、高齢な方の除菌による胃癌予防の有用性も証明されており、70歳代で50%程度のリスクが回避出来ると考えられています。当院で70歳以上の除菌成功者は34名いらっしゃいました。高齢者の方も、比較的安全に除菌出来たと思います。

残念ながら、2次除菌でも除菌出来なかった方が2名おられました。当院では、2次除菌不成功の方に3次除菌をお勧めしています。現在、3次除菌の判定を待っている方が数名いらっしゃいます。

また、ペニシリンアレルギーの除菌も始めました。3次除菌と同様に、保険診療の対象外ですが、色々な方に除菌を受けて頂きたいために、積極的に取り組んでいます。

なお、除菌の判定を自由診療でおこなう場合は、尿素呼気試験の他に、比較的安価な便中のピロリ菌抗原も可能です。

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平成26年診療報告

木曜日, 1 月 8th, 2015

昨年(平成26年)も多くの方に当クリニックを受診して頂きました。
本当にありがとうございました。
平成26年の診療内容を報告します。

1)内視鏡検査を受けた方が 2,239名います。
胃カメラを受けた方 1,298
大腸カメラを受けた方 941
『胃腸ドック』を受けた方が名います。

食道がんが見つかった方が名います。
胃がんが見つかった方が11名います。
名の方は粘膜内癌であったため、内視鏡治療で完治しています。)
胃カルチノイドの見つかった方が名います。
胃のアニサキス虫体を除去した方が名います。

大腸がんが見つかった方が17名います。
大腸ポリープの切除を受けた方が74名います(名の方は粘膜内がんでした。)
直腸粘膜脱症候群の方が名います。
放射線性腸炎の方が名います。

2)ヘリコバクターピロリ感染症  除菌に成功した方が204名います。
ヘリコバクターピロリ菌に感染している場合、まず1次除菌をおこないます。1次除菌で菌が消えなかった場合は2次除菌をおこないます。
1次除菌で菌が消えた方が159名います。
2次除菌で菌が消えた方が45名います。
*名の方が2次除菌でも菌が消えませんでした。

3)炎症性腸疾患
潰瘍性大腸炎の方が57名います。
名の方は生物学的製剤(レミケード)の投与を受けています。)
クローン病の方が10名います。
名の方は生物学的製剤(レミケード)の投与を受けています。)

4)細菌性腸炎
便の培養検査で細菌が検出された方が32名います。
一番多かったのは病原性大腸菌(21名)で、次に多かったのが黄色ブドウ球菌(名)とキャンピロバクター(名)でした。

5)ジスト(GIST:消化管間質腫瘍)の方が6名います。
胃GISTの方が名います。
小腸GISTの方が名います。
手術を受けた方が名、内服治療(グリベック)を受けた方が名います。

6)肝臓の病気
B型肝炎に対して抗肝炎ウイルス剤(バラクルード)の内服治療を受けた方が名います。
肝臓がんの方が名います。
原発性胆汁性肝硬変症の方が11名います。
自己免疫性肝炎の方が名います。
肝膿瘍の方が名います。

7)胆道疾患
胆石が見つかった方が40名います。
名が手術を受けられました。)
名が胆石溶解剤で石が消えました。)
総胆管結石の方が名います。
名が内視鏡的乳頭括約筋切開術を受けられました。)
名が内視鏡的胆管ドレナージ術(ステント留置)を受けられました。)

8)すい臓の病気
急性すい炎の方が名います。
胆石が原因の方が名、アルコール性が名、特発性が名です。
慢性すい炎の方が名います。
すいのう胞の方が名います。
すい臓がんの方が名います。

9)糖尿病
75g経口糖負荷試験を受けた方が名います。
インスリン注射を受けた方が名います。
インクレチン関連薬(DPP-4阻害薬)の治療を受けた方が40名います。

10)甲状腺の病気の方が19名います。
甲状腺機能亢進症(バセドウ氏病) 
甲状腺機能低下症(橋本病) 16
無痛性甲状腺炎 

11)禁煙外来を受けた方が44名います。

12)インフルエンザにかかった方が36名います。

13)24時間心電図を受けた方が7名います。

14)睡眠時無呼吸症候群の検査を受けた方が15名います。
持続陽圧呼吸療法を受けた方が名います。

15)スパイログフィー検査(肺気量分画測定)を受けた方が12名います。

16)溶連菌抗原検査(咽頭ぬぐい液)を受けた方が1名います。

17)在宅診療をおこなった方が1名います。

18)その他の疾患
解離性大動脈瘤
伝染性単核症
心嚢内腫瘍
肺サルコイドーシス
上腸間膜静脈血栓症
クラミジア感染による骨盤周囲炎(Fitz-Hugh-Curtis 症候群)
偽痛風

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新年明けましておめでとうございます。

水曜日, 12 月 31st, 2014

初日の出!本年も、よろしくお願い致します。

皆様、お正月を楽しんでおられる事と存じます。
平成27年が皆様にとって良い年であることをお祈りいたします。

なお、当院は1月5日(月)より平常通りの診療をおこないます。

平成27年元旦  中野胃腸クリニック  中野 重一

5周年を迎えて

日曜日, 7 月 13th, 2014

5周年!

やる気と不安が交錯した不安定な心の状態で、開業の準備を進めていた頃、「5周年を迎えるような日がくれば、どんなに幸せだろう。」と思っていました。いま、まさにその「5周年」を迎えることが出来ました。
これも、ひとえに、皆様に当院をご利用して頂いたおかげです。本当に有難うございます。

6年前に開院の準備を進めていた時のことです。当時、北京オリンピック(2008年)の開催をまじかに控え、鉄鋼材料やコンクリートの値段がうなぎ上りに上昇していました。マンホールの蓋や電線(銅線)が無断で何処かに持ち去られる。といったニュースを度々耳にしたものです。当院も、鉄骨では資材が揃えられない可能性があったため、木製のクリニックを建てて頂きました。それが、今では、木のぬくもりを感じる味わいのあるクリニックになりました。物事というのは何が幸いして、何が災いになるのか、分からないものですね。

5年もたつと、当院で2回、3回とカメラを受けて頂いた方が多くなってきました。ところが、回数を重ねる度に、責任感がどんどん大きくなってくるのです。勤務医の頃には感じなかった責任の重さです。当院を選んで下さった皆様のお気持ちにこたえなければいけません。そのためには、来院して下さるひとりひとり毎回毎回丁寧に診察していくしかないと再認識した次第です。

どうか、これからも、よろしくお願い致します。

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クリニック通信(77) クリニックの1日、1週間、そして1年

月曜日, 6 月 2nd, 2014

春、夏、秋、冬。開院して5年目を迎え、1日、1週間、そして1年間の「流れ」がつかめてきました。

【1日】
大抵、朝7時過ぎにクリニックに到着します。神棚に「二礼二拍一礼」し、心を静めます。コーヒーを飲みながら、前日のカルテ整理や紹介状の返事を作成します。
8時30分、スタッフが揃ったところで、朝礼をします。午前中の診療は9時から12時30分までです。
12時30分から30分間が、私の昼休みです。スタッフと一緒に昼食をとった後、10分ほど昼寝をします。
午後1時から3時までの2時間は大腸カメラをおこないます。検査中は、モニターに写る映像に集中します。
大腸カメラが終わって「ホッ」と一息着いたら、午後3時から6時まで午後の診察です。
午後6時30分頃、検査会社の方が検体を回収にこられるのを待って、玄関のカギをかけると、クリニックの一日が終わります。

【1週間】

月、火、木、金曜日は一日、水、土曜日は午前中のみの診療です。開業する時に、水曜日を半日にするかしないか迷いましたが、今となれば、水曜日を半日にして良かったです。たまった仕事を片付けたり、往診に行ったり、自分自身が医療機関を受診する時もあります(健診等)。もっぱら、散髪や、買い物に使っています。
木曜日の昼休みは「スタッフミーティング」をおこない、院内の情報の共有化を図っています。
日曜日の午前中は公園で2時間ほどウオーキングをします。

【1年】
1月、2月はウイルス性胃腸炎の患者さんが多くなります。
3月は特定健診の駆け込み需要で忙しくなります。
4月と5月は胃カメラを受ける方が多くなります。就職、転勤、等でストレスがかかることが多いためかもしれません。
6月は食あたりの患者さんが多くなります。
7月11日の開院記念日に来院された方に、ささやかな記念品をお渡ししています。
8月中旬に2日間「お盆休み」を頂いています。
9月と10月は気候が良いせいでしょうか、患者さんが比較的少ない時期です。
11月はインフエンザワクチンを接種される方が大勢来院されます。
12月からは待合室のストーブに薪を入れます。朝、ストーブに火をつけるのも楽しみの一つです。29日に、スタッフ皆でクリニックの大掃除をします。30日から1月3日まで正月休みを頂きます。

1日、1週間、そして1年の流れがつかめてくると、不必要に慌てなくなります。「いつでも、ちゃんと診てくれる。」と皆様に思って頂くためには、常に、平常心で診療にあたることを心掛けています。

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クリニック通信(76)   認知症

金曜日, 4 月 18th, 2014

自宅が分からなくなってしまった!先日、認知症の講演会に参加してきました。現在、日本には認知症の方が500万人ほどいらっしゃるそうで、軽症も含めると、約1千万人になるそうです。85歳以上の2.5人に1人は認知症です。一方、認知症の方を介護している家族の50%はうつ状態になっており、認知症の介護の大変さを物語っています。

認知症の方との上手な接し方は、まず、否定しないことです。相手が間違ったことを言っても、「そうですか。」と一旦受け止めることが大切です。また、認知症の方は笑顔は理解できるので、余裕を持って、明るく接すると良いでしょう。

私も外来で「長谷川式」など認知症の判断の目安になる簡易検査をおこなっていますが、結構、時間がかかります。外来が混んでいる時は、「次回にしようかな。」って一瞬ためらいます。ところが、その「長谷川式」から最重要項目だけを抜粋した『1分間簡易スクリーニングテスト』を教えて頂きました。講演を聞きながら、「これは使える!」と思いました。

今日、外来にみえた80代の方が「私、認知症か調べて欲しい。」と打ち明けられました。さっそく、『1分間簡易スクリーニングテスト』をおこなってみると、認知症と判定されました。話し合った結果、認知症の治療を始めることにしました。

認知症の治療は軽症の早い段階の方が効果的です。数年経って進行した後では、薬による改善はあまり期待できません。ところが、早い段階では、家族が気つかず、また、本人も認知症と認めようとしません。この方のように自ら進んで「認知症の検査を受けたい」というパターンは本当に稀なケースです。今後の経過をしっかり見守りたいと思います。

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クリニック通信(75)  グループ1 だけど カルチノイド

金曜日, 4 月 11th, 2014

カルチノイドを観察中。胃の粘膜を採取すると、顕微鏡診断の結果、5段階のグループ分類がおこなわれます。グループ1は良性、グループ5は悪性です。

胃カメラで5mm程度の小さなビランを見つけました。少し盛り上がっていて、真ん中が窪んでいました。全体的にいびつで、経験的に「悪性かも知れない。」と感じました。粘膜の一部を採取して(生検といいます)、顕微鏡検査に出した結果は「グループ1」でした。

1年後、もう一度、胃カメラ検査をしたところ、同じようにビランがありました。
1年間、同じ所にビランがあることに違和感を覚えました。ビランなら消えていても良いはずです。再度生検をしましたが、「グループ1」でした。

そこで、大学病院で詳しく調べて頂くことにしました。生検が実施され、三度(みたび)「グループ1」でしたが、診断と治療を兼ねて、胃カメラを使って病変が切除されました。結果は、「カルチノイド」と診断されました。カルチノイドはゆっくり発育しますが、組織的にはがんに似ており、悪性であることは確かです。

この報告書を頂いた時、ホッとしました。「グループ1」で大学病院に紹介するのは勇気が要ります。「きちんと診断を付けてもらおう。」と判断したことが良かったと思います。大学病院の先生が、三度「グループ1」であった病変を、リスクを犯して切除してくださったことに感謝します。そして、3回も胃カメラを受けた上に、内視鏡治療を受けてくださった患者さんの精神力に頭が下がります。

カルチノイドは「粘膜下腫瘍」の形態をとることが多いので、粘膜を生検しても、カルチノイドの細胞が採れなかったのかも知れません。

患者さんと医師、そして医師と医師の信頼関係がなければ、こんなに粘り強く検査や治療を続けられなかったと思います。

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