Archive for the ‘クリニック通信’ Category

クリニック通信(69)  内視鏡懇談会

水曜日, 4 月 10th, 2013

深夜の論文書き先日、オリンパス社主催の新型スコープの性能と使い勝手の良さをアピールする研究会に参加してきました。(粉飾決算で有名になったオリンパス社ですが、ソニーと合併するそうです。消化器内視鏡の分野では圧倒的なシェアを誇っています。)

国立がんセンター中央病院の先生の特別講演も拝聴してきました。年間20本程の英語の論文が医学雑誌に掲載されているとのこと。論文の掲載率が30%と仮定して、年間60本前後の論文を書かれているだろうと予想しました。内視鏡医が総勢30名程度のことでしたので、各内視鏡医は「年間2本の英語論文を書くこと」が暗黙のルールになっているのかな?なんてことを勝手に空想しながら、拝聴していました。

国立がんセンター中央病院の先生方は、昼間は病院で外来、病棟、検査・治療、等の業務に追われ、勤務時間が終わってから深夜まで、論文を書かれているのでしょうね。

内視鏡のテクニックが上手なことはもちろんのこと、日々の診療の中に隠れている新しい知見を解明していくのは大変なことですね。

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クリニック通信(68)  TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の講演

日曜日, 4 月 7th, 2013

efbd94efbd90efbd901先日、医師会主催のTPPの講演を拝聴してきました。たまには、世の中のことを知ることも必要と思い、診療終了後に出かけたのですが、広い会場には沢山の方がみえており、関心の高さにびっくりしました。医師会が主催ですから、講演の趣旨は、「TPPで混合診療や国民皆保険がどうなるか?」という話でした。

TPPに賛成か反対かはそれぞれの立場で意見が違うと思います。講演で感心したのは、「なぜ、TPPなのか?」「日本は本当にNoと言えるのか?」といったところをこれまでの時代背景から詳しく解説して頂きました。

アメリカの健康保険制度についても教えて頂きました。
アメリカには2つの公的医療保険があります。高齢者を対象にしたメディケアと貧困層を対象にしたメディケイトです。それ以外のアメリカ国民は民間の医療保険に加入するわけですが、保険料が高くて保険に入っていない人が4,600万人いるそうです(貧困層ではなく、中の下ぐらいのアメリカ国民)。また、民間の医療保険会社は当然医療費の支払いは抑えたいわけですから、医師や患者さんに診療の抑制をかけてきます。救急隊が最初に患者さんに尋ねるのは「どうされましたか?」ではなく、「どの医療保険に入っているか?」ということもうなずけますね。

TPPは医療においても大きな変化をもたらしそうです。今後の推移を見守っていきたいと思います。

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クリニック通信(67)ヘリコバクター・ピロリ感染の治療について

土曜日, 3 月 16th, 2013

胃がんや胃潰瘍の一つの原因とされ、悪者扱いされているピロリ菌。
これまでは「胃潰瘍」という診断がなければ、保険適用での除菌はできませんでした。
今年から、ピロリ菌に感染している胃炎の患者さんに、保険適用での除菌ができるようになりました。
日本人に多い胃がんが、この保険適応で激減するのではと予測されています。
ピロリ菌の感染は、主に子どもの頃、親が噛み砕いたものを子どもに与えたことが原因のようです。
ネット社会の現代においては、知識を持っている親も多く(虫歯菌も口移しで子どもに感染するなど)、ピロリ菌に感染している子どもは少ないようですが、50代以上の感染率は80%を超えるとされています。

では、どうしたらピロリ菌に感染しているのか調べられ、

どのような方法で除菌できるのか?

胃カメラを受け、胃の粘膜を採取します。(胃カメラは必須です。)
検査後1時間ほどで判定がでます。
ピロリ菌に感染していれば、除菌に進みます。
薬を1日2回、7日間飲みます。
4週間以上経過した後に、除菌できたかどうかを尿素呼気試験(吐く息での検査)します。
万が一除菌できていなかった場合、お薬を変えて二次除菌を行います。
二次除菌まで進んで、除菌できる確率は95%程度です。
中野胃腸クリニックでは、保険適応される前から、自由診療でピロリ菌の除菌を呼びかけ、ピロリ菌の除菌に力を入れてきました。
しかし、保険適応ではないため、どうしても検査やお薬の金額は高くなってしまいます。
今まで、自由診療でしか対応できなかった患者さんに、これからは積極的に除菌を勧めることができます。
少しでも多くの患者さんと出会い、日本人の胃がん患者さんが減ることに貢献できると自負しています。

高齢の方に多いピロリ菌ですが、若い方でも感染している場合、胃がんになる確率が高くなります。
若い人は、なかなか病院に行きません。一方、若い人のがんは進行が早いことがあります。
社会人として巣立つ前に、検査を勧められるのも親の愛情の一つではないでしょうか。

中野胃腸クリニックの診療案内のページへ → ここをクリック

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平成24年診療報告から(8)   糖尿病

木曜日, 2 月 21st, 2013

目です。昨年(平成24年)1年間に当院で糖尿病の治療を受けられた方のうち、
①  インスリン注射を受けた方が6名います。
②  GLP-1アナログ注射を受けた方が1名います。
③  インクレチン関連薬(DPP-4阻害薬)の治療を受けた方が30名います。

当院で初めて糖尿病を指摘された患者さんには、まず眼科を受診して頂きます。眼底検査で、糖尿病性網膜症の有無やその程度を把握しておくことが大切だからです。

初めてではない患者さんには、症状が無くても、最低1年に1回の眼科受診をお願いしています。

糖尿病の治療を始めると、血糖が下がっていきますが、あまり急激に下がると、眼底出血を来たすことがあります。最悪の場合、失明することもあります。ですから、前もって、眼底の状況を把握しておくことが重要です。HbA1c (ヘモグロビンエーワンシー)が1ヶ月で1%程度下がっていくようであれば、まずは安心です。

昨年より、院内でHbA1cが測れるようになりました。結果がすぐ分かるので、リアルタイムに治療に反映できます。患者さんの治療に対する意気込みも増したように思います。

【おまけ】 私が研修医だった頃、午後の時間が空いた時に眼科の診察室に通っていた内科の先生がおられました。「どうして、眼底の診察を習っておられるのですか?」と尋ねると、「人間の体で血管をじかに観察できるのは、眼底だけですよ!」と教えてもらいました。あの先生は、眼科医に診察をお願いしなくとも糖尿病性網膜症の診断が出来るのです。私も習っておけばよかった。

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平成24年診療報告から(7) 胃生検 グループ分類

土曜日, 2 月 16th, 2013

イチッ、ニイッ、サン、シ、ゴウ!胃カメラで採取してきた粘膜病変の診断を明確にするために「グループ分類」がおこなわれます。

グループ1 正常
グループ2 腫瘍性か非腫瘍性か判断が難しい
グループ3 腺腫
グループ4 がんが疑わしい腫瘍
グループ5 がん

昨年(平成24年)生検でグループ2と診断された小さな胃ポリープの患者さんがいらっしゃいました。
ポリープの形がデコボコしていたことと早期胃がんの内視鏡治療歴があったことから、ご本人と相談の上、診断と治療を兼ねて、大学病院で内視鏡的に切除して頂きました。その結果、早期の『胃がん』と診断されました。

グループ1グループ3グループ5は明瞭ですが、グループ2グループ4はあいまいです。
グループ2グループ3より安心? グループ4は、がん? それともがんではない?
どうもスッキリしません。グループ2グループ4は「正確な診断が出来なかった。」と捉えた方が良いと思います。私は、出来るだけ再検査をするように心がけています。

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平成24年診療報告から(6) 大腸smがん

月曜日, 2 月 4th, 2013

平成24年の1年間に13名の大腸がんの方がいらっしゃいました。そのうち3名smがんでした。

初期の大腸癌は内視鏡治療(ポリープ切除)で完治します。一方、進行した大腸がんは外科的手術が必要です。内視鏡治療か手術か、その境目になるのがsmがんです。smとは「粘膜下層」という意味です。この3名の方は、がん細胞が粘膜下層の深い所まで浸潤しており、手術が必要なsmがんでした。

全員、手術が無事成功したばかりか、幸いにもリンパ節転移がありませんでした。「大腸がん取扱規約」では、ステージⅠとなりますので、手術が終われば完治したことになります。

もし、smがんでリンパ節転移が1個でもあれば、ステージⅡを飛ばして一気にステージⅢとなりますので、手術後に抗がん剤の治療が必要になります。5年生存率にも差が出ます。

手術が終わって、すぐに社会復帰するのと、さらに半年〜1年間、抗がん剤の投与を受けるのでは雲泥の差があります。しかし、その差は僅か10分の数ミリメートルぐらいのがんの深達度の差なんです。

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平成24年診療報告から(5) インフルエンザ

木曜日, 1 月 31st, 2013

平成24年の1年間に当院に23名のインフルエンザの方がいらっしゃいました。

キツイ。当院では、インフルエンザが他の患者さんに感染しないように、以下のような工夫をしています。

マスクを付けて頂く。
診察の順番を繰り上げることで待ち時間を短くする。
待合室と別の場所で待って頂く。
院内の温度と湿度を管理し、ウイルスが浮遊しにくい環境をつくる。

レストルーム(ハイバックチェアがあります)、大腸内視鏡検査準備室(トイレ付個室)、リカバリールーム(ストレッチャーがあります)などを活用し、診察を待って頂いています。インフルエンザの患者さんとそれ以外の患者さんを離すことで、患者さん同士が少しでも余計な気遣いをすることなく当院を利用頂けば幸いです。

【余談】当初、レストルームは考えていませんでした。クリニックの設計の際に建築士さん達と大腸カメラを沢山されているクリニックに見学に行った時のことです。検査後に気分が悪くなり、帰るに帰れない患者さんを偶然見かけました。待合室で待つにはきつそうだし、かといって、ストレッチャーにもう一度寝てもらうほどのこともない状況でした。こんな時のためにも、検査後に静かに休息出来るスペースが絶対必要だと思いました。その答が『レストルーム』でした。

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平成24年診療報告から(4) 急性すい炎

月曜日, 1 月 28th, 2013

平成24年の1年間に当院で急性すい炎の方が名おられました。

胆道系の解剖腹痛患者さんの5%(20人に1人)は急性すい炎であると医学書には記されています。開業して4年目で初めての急性すい炎の患者さんでした。なかなか、クリニックでは見かけないものですね。

以前、救急病院に勤めていた時は、たびたび急性すい炎に遭遇しました。大抵の場合が、お酒を飲みすぎた日の深夜に激しい腹痛を来し、我慢できなくなり、早朝に救急車で運ばれてくるというパターンでした。

重症の急性すい炎は死亡率が20~30%もあります。私が研修医だった頃(かなり昔のこと)は、「腹膜かん流」が主流でした。下腹部に太いチューブを挿入し、すい炎の治療薬を溶かした何リットルもの生理食塩水を注入し、腹腔内が一杯になったら排液する。これを繰り返すのです。「腹膜透析」の要領です。開腹術も盛んにおこなわれていました。ただし、結果はあまり良くはありませんでした。

その後、すい炎の治療薬を動脈から持続的に注入する方法が開発され、最近では、第一選択に定着しました。すい炎の治療薬を静脈に点滴投与しても、すい臓には届いておらず、すい臓に流れ込む動脈に直接薬を入れないとダメだということが分かったからです。

救急病院に勤めていた時は、多くの重症急性すい炎の患者さんに動注療法をおこないました。いろいろ大変なこともありましたが、この治療を始めると、不思議と腹痛がスーッと消えていきました。とても有意義な治療法だと思います。

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平成24年診療報告から(3) 胆石 経口溶解療法

水曜日, 1 月 23rd, 2013

イテテッ平成24年の1年間に当院に25名の胆石の方がいらっしゃいました。
そのうち、名の方が、胆石溶解剤の内服で胆石が消えています

胆石の経口溶解療法を試みるには以下の3つの条件が必要です。
① 石のおおきさが1cm以下(3個以下がベストです。)
コレステロール胆石である(石灰化があると適応外です。)
③ 胆嚢に収縮機能がある

コレステロール胆石は、胆汁中に排泄されたコレステロールが析出して出来たものです。胆石による症状がなく、3つの条件を満たせば、一度は内服治療を試みても良いかもしれません。胆石が消える確率は、1~2年間の内服で30%程度です。
2名の方は、治療を始めて、6か月と1年半で胆石が無くなったことを確認しています。
該当する方には、経口溶解療法を「受ける」 「受けない」は別として、案内だけはしています。

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クリニック通信(66)「接遇研修」

月曜日, 1 月 21st, 2013

中野胃腸クリニックでは、アットホームな雰囲気を心掛け、患者さんにとって、家にいる延長のような、温かい雰囲気づくりをモットーとしてきました。クリニックも3年目を迎え、4年目に突入しました。ここで「初心忘るべからず」また、5年目に向けてのステップアップを目指します。診療に関しては当然ですが、スタッフの接遇の向上も視野に入れ、1ヶ月に1回、3時間の接遇研修を行うことにしました。
第1回目の研修は「自分を知る事」自分自身がどういう人なのか、また、立ち位置や役割を考えることの重要性を学びました。「接遇」と聞くと、患者さんへの対応のみを教えてもらう感じですが、心からの気持ちや自分自身がすすんで気持ちを入れないと、うわべだけの接遇になってしまいます。どうしてこういう接し方をするべきなのか、どうして言葉遣いを丁寧にしなければならないのか、患者さんが求めていることはどういう事なのか、自分で考えて実行していくことで、真の接遇を身に着けることになります。
患者さんに対してだけでなく、職場のコミュニケーションも大切です。これから、少しずつ積み上げていき、7月にはスタッフ全員が接遇のスペシャリストになっていることを目指します!

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