Archive for the ‘食べ物’ Category

食べ物の耳寄りな話(11) 肝臓病と刺し身

月曜日, 2 月 11th, 2013

刺身盛合せ案外知られていないのですが、肝臓病を患っている方は、夏季の間は魚介類の生食を避けるべきです。それは、魚介がビブリオ・バルニフィカスというコレラ菌と同じビブリオ科に属する細菌を持っている可能性が高くなるからです。

特に、海水温が20℃以上になると、この細菌の繁殖が盛んになります。日本では、これまでに100例あまりの報告がありますが、九州や西日本での発生が多い傾向にあります。

この感染症の怖い所は「食あたり」の症状が出るのではなく、いきなり「敗血症」や「壊死性筋膜炎」を来すところです。

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食べ物の耳寄りな話(10) 「柿とコカコーラ」

金曜日, 10 月 12th, 2012

450px-kaki『柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺』と申しますように秋の代表的味覚「柿」についてのお話です。

① しゃっくりと柿のへた
横隔膜がけいれんし、息の出入りの際に特有の音がする「しゃっくり」ですが、なかなか止まらなくて困ることがあります。そんな時、柿のへた(生薬名は柿蔕:シテイ)を煎じて飲むと効果があります。以前、勤めていた郊外の病院には「柿のへた」が薬局に常備してありました。一袋に30個程入っていたと思います。住民の方のご厚意で集められたものでしたから、薬代は貰ってなかったと思います。

② 柿胃石とコーラ
柿を好んで食べていると、『柿胃石』が出来ることがあります(軽石を想像して下さい)。柿に含まれている「タンニン」(渋みの元)が胃酸と混ざると石になるからです。この柿胃石はかなり固いために、破砕するのに苦労します。ところが、胃カメラの時にコーラを注入し、胃内にコーラを貯めて、その中に胃石を沈めておくと、胃石はもろくなります。そうすると、スネア(金属の輪を広げたり締めたりする)を使って簡単に小さく砕くことが出来ます。
不思議とコカコーラじゃなきゃダメみたいです。ペプシコーラで溶かした報告が見つかりません。

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食べ物の耳寄りな話(9) 「マーガリンとクローン病」

金曜日, 9 月 28th, 2012

マーガリンはトランス型脂肪酸を含む食品です。ドイツではマーガリンが発売された時期と地域がクローン病の発症と一致したため、マーガリンの製造は禁止されたそうです。その他の欧米諸国でも、トランス型脂肪酸の含有量を表記する義務や量の制限が設けてあります。一方、日本は規制がありません。

そもそもマーガリンは高価なバターの代用品として作られました。マーガリンから水分を除いたものがショートニングです。パンやクッキーなどには、どちらも良く使用されています。

トランス型脂肪酸は常温でも固体を保ち、酸化されにくいので保存が効きます。パンやクッキーを製造する過程でショートニングを入れると「サックリ」と焼き上がります。長持ちして、食感が良くなることから重宝されるわけです。

しかし、トランス脂肪酸は自然界には存在しないため、体内に入ると代謝しきれず、蓄積されていきます。トランス型脂肪酸との関係が指摘されている病気はクローン病以外にも、がんや高血圧、認知症などがあります。

私は、クローン病の方にはマーガリンを避けるように指導しています。同じ炎症性腸疾患である潰瘍性大腸炎の方にも、出来れば避けたい食品として説明しています。

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食べ物の耳寄りな話(8) 「ミネラルウォーター」

金曜日, 3 月 2nd, 2012

ヨーロッパのミネラルウォーター(ボルビックなど)はカルシウム(Ca)やマグネシウム(Mg)が多く含有されている硬水です。
Caを含む硬水をたくさん飲むと、シュウ酸の吸収が抑制されますので、シュウ酸結晶である尿管結石の予防になります。
一方、Caの多い水を飲んでいると、「唾石症(唾液腺にできた石灰化物)」になりやすいことが指摘されています。
自分の体に合わせてミネラルウォーターを選んでください。

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食べ物の耳寄りな話(7) 「生卵とハチミツ」

土曜日, 2 月 25th, 2012

生卵の100個に1個の割合でサルモネラ菌がいると言われています。鶏の卵管にはサルモネラ菌が住み着いていることがあるからです。生卵を食する時は、その覚悟が必要です。小さなお子さんには生卵は控えた方が良いでしょう。

1歳未満のお子さん(特に生後3ヶ月位まで)にハチミツを与えることは危険です。ハチミツの中にボツリヌス菌が含まれていることがあるからです。大人はボツリヌス菌が大腸で繁殖してボツリヌス毒素を出すということはないので大丈夫です。しかし、お子さんの場合は、腸内細菌叢の発達が不十分であるため、ボツリヌス菌が腸内で発育し、毒素を出してしまうのです。

なお、ボツリヌス菌は19世紀の終わりにベルギーで26名のソーセージ中毒から初めて分離されました。ベルギーではソーセージのことを「ボツルス」ということから、ボツリヌス菌と命名されました。

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食べ物の耳寄りな話(6) 「すっぽんのコラーゲン」

金曜日, 5 月 20th, 2011

食べ物から摂取した栄養素は、そのままの状態で体に取り込まれるのではなく、消化され形を変えてから体内に吸収されます。
炭水化物は消化されブドウ糖になり吸収されます。ご飯もうどんもお好み焼きも最後はブドウ糖です。
蛋白質は消化されアミノ酸になり吸収されます。くどいですが、肉も魚も豆も最後はアミノ酸です。
脂質は脂肪酸(あるいは中性脂肪)となり吸収されます。

コラーゲンは蛋白質ですから、いくらコラーゲンを食べてもアミノ酸として吸収されるだけです。
コラーゲンのまま吸収されるわけではありません。また、コラーゲンから分解されたアミノ酸が人間の体内で再び元のコラーゲンに戻るわけではありません。
さまざまな「健康に良い栄養素」が巷に溢れていますが、医学的には疑問符が付きます。

先日、この話を患者さんとしていた時のことです。「すっぽん料理を食べると、翌日はお肌がプルプルになるけど、あれはどうしてですか?」と尋ねられ答えに困ってしまいました。でも、仮に「すっぽんのコラーゲンがそのまま自分の肌に入り込んだ。」と考えたら不気味だと思うのですが。

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食べ物の耳寄りな話(5) 「ビタミンB12と胃切除術とベジタリアン」

水曜日, 3 月 2nd, 2011

 ビタミンB12は必要量こそわずかですが、補酵素としてさまざまな反応に関与しています。その1つの働きとして、骨髄で巨赤芽球から正常な赤血球を作り出す働きがあります。ビタミンB12が欠乏すると赤血球の1個1個が大粒になってしまう特殊な貧血をおこします。

 ビタミンB12は胃の中にある「内因子」と結合して小腸で吸収されます。ですから、胃全摘出術を受けている方はビタミンB12の吸収が出来なくなります。胃の手術自体は経過が良いのに、ビタミンB12欠乏に気付かず体調を崩している方を時々見かけます。ビタミンB12を注射することで速やかに治ります。

 ビタミンB12は微生物で合成されるため、ベジタリアンはビタミンB12が不足しがちです。なお、草食動物は食べ物を腸の中で醗酵させて腸内細菌を作ることが出来るため、ビタミンB12不足にはなりません。

ビタミンB12はレバー、カキ、サンマ、あさり、シジミ、イワシなどに多く含まれています。

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食べ物の耳寄りな話(4) 「回転寿司」

木曜日, 2 月 24th, 2011

 最近、大盛況の回転寿司ですが、私も時々食べに行きます。
「スシロー」の中トロは絶品です。

 回転寿司のサーモンは「ノルウエー産」と表示してあります。ノルウエー産のサーモンは安心して食べられます。一方、日本で捕れる鮭は広節裂頭条虫という虫を持っていることがあるので、ちゃんと火を通して食することをお勧めします。広節裂頭条虫は小腸の中で何メートルにも成長する寄生虫で、頭に付いている爪で小腸粘膜に引っかかっていますので完全に駆除するのが難しいのです。

 青魚(さんま、さば、など)やイカにはアニサキスという寄生虫がいることがあります。この虫が胃の粘膜に迷入すると激しい腹痛を来たします。回転寿司のネタはおそらく(見たわけではありません)冷凍モノでしょう。しかし、一度冷凍されることで、アニサキスは死んでしまいます。

 生きが良いネタの方が数段美味しいのはいうまでもありません。しかし、「生きが良い」イコール「安全な食材」ではないのも事実です。

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食べ物の耳寄りな話(3) 「海藻」と「イソジン」と「甲状腺」

木曜日, 2 月 17th, 2011

昆布などの海草類の過剰摂取で甲状腺機能低下症になることがあります。
海草類に含まれるヨードを過剰に摂取すると甲状腺ホルモンの合成に障害を起こすためです。
うがい薬のイソジンにもヨードが含まれていますので、イソジンの長期使用は甲状腺への悪い影響が懸念されます。

先日、コレステロールが高い中年の女性が来院されました。
他のクリニックでコレステロールを下げるように薬を勧められたのですが、気乗りしないということで相談にみえました。
念のために甲状腺機能を調べると極端な機能低下症になっていました。
甲状腺機能低下症では代謝が低下するために、コレステロールが溜まっていき、高値になるわけです。
さらによくお話を伺いますと、毎日欠かさず家族全員で「イソジンでうがい」をしているとのこと。
食事から海藻類を減らし、イソジンのうがいは必要時のみとし、少量の甲状腺ホルモン剤を処方しました。
そうすると、甲状腺機能は正常化し、同時にコレステロールはサーッと潮が引くように低下していきました。
コレステロールを下げる薬は不要でした。

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食べ物の耳寄りな話(2) 「魚の脂」

水曜日, 2 月 2nd, 2011

脳内公開型 微笑日記さんのブログより「かわいいですね!」 不飽和脂肪酸のうち、n-3系のDHA(ドコサヘキサ塩酸)やEPA(エイコサペンタ塩酸)はコレステロールを下げる働きがあるばかりでなく、血液をサラサラと流れやすくする働きもあります。ですから、脳梗塞や心筋梗塞など血管が詰まる病気の予防になります。DHAやEPAはマグロの脂身、さば、ブリ、さんまなどに多く含まれています。
 EPAはイヌイットの人々の研究で見つかった物質です。イヌイットの人々は主に漁業を営んでおり、アザラシやサケなどを好んで食べますが、野菜は一切食べません。彼らは西洋人よりもコレステロールや中性脂肪が低く、また、心筋梗塞の頻度がとても低いことがわかりました。その理由がEPAの摂取の差によるものだったわけです。わが国の脳卒中ガイドラインでも脳卒中の予防として、EPAを飲むことを推奨しています。
 日本人が長生きする秘訣が魚を食べる習慣にあるということで、中国では最近、魚の消費量が増えているそうです。

 

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