Archive for 2 月, 2011

よもやま話(44) 「左利きと内視鏡」

月曜日, 2 月 28th, 2011

私は左利きです。

お箸を持つのも、ボールを投げるのも打つのも左です。
唯一、字を書くのだけは親が強制的に直したために右です。(私の息子は左で字を書いています。)

アメリカの大統領オバマさんも左利き。内視鏡検査は左手でカメラの操作する部位を持ちます。カメラの先端を上下・左右に動かすアングル操作と空気を送ったり胃液を吸引したり、水を吹きかけてレンズを洗ったり、左手の5本の指は忙しく動きます。右手は胃や大腸に入っていくカメラの先端に手を添えて、押したり引いたりします。つまり、内視鏡検査は左手が主導な検査なのです。ですから、カメラの操作は左利きに向いていると思います。
 外科の手術道具や放射線科の血管造影などはすべて右利き用に出来ています。もし、術者(医師)が左利きの場合、患者さんの向きを反対にするか、ベットの反対側に立たなければいけません。そんなことは全然考えずにこの専門を選んだのですが、内視鏡検査をする度に左利きで良かったと思います。

ちなみに、アメリカの大統領オバマさんも左利きです。

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医療に関する話 「病気の回復」

土曜日, 2 月 26th, 2011

お酒の飲み過ぎや脂っこいものの食べ過ぎが原因で起こる急性すい炎という病気があります。

急性期には血中のアミラーゼ(炭水化物を消化する酵素)が急激に上昇しますが、点滴などにより数日でサーっとよくなっていきます。すい炎による腹痛も日に日に軽減していきます。大抵は、2~3週間で退院できます。症状も検査結果も良くなり、一見、すべて元通りになったように錯覚します。

 しかし、すい臓の消化液を出す能力(すい外分泌機能といいます)は完全に回復するまでに最低半年はかかるのです。
 ですから、ひとたびすい炎をおこせば、半年間は禁酒と低脂肪食の食事療法を徹底しなければなりません。十分にすい臓が回復する前に、お酒を飲んだり、脂っこい物を食べてすい炎を再発させてしまうと、最初のすい炎よりひどくなる傾向にあります。そればかりか、2回、3回とすい炎を繰り返すと、慢性すい炎になってしまい、もう元のすい臓には戻らなくなります。
 
 今回は、すい炎を例にとってお話しましたが、内臓の病気が本当に回復するには予想以上に時間を要することを肝に銘じておいてください。

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食べ物の耳寄りな話(4) 「回転寿司」

木曜日, 2 月 24th, 2011

 最近、大盛況の回転寿司ですが、私も時々食べに行きます。
「スシロー」の中トロは絶品です。

 回転寿司のサーモンは「ノルウエー産」と表示してあります。ノルウエー産のサーモンは安心して食べられます。一方、日本で捕れる鮭は広節裂頭条虫という虫を持っていることがあるので、ちゃんと火を通して食することをお勧めします。広節裂頭条虫は小腸の中で何メートルにも成長する寄生虫で、頭に付いている爪で小腸粘膜に引っかかっていますので完全に駆除するのが難しいのです。

 青魚(さんま、さば、など)やイカにはアニサキスという寄生虫がいることがあります。この虫が胃の粘膜に迷入すると激しい腹痛を来たします。回転寿司のネタはおそらく(見たわけではありません)冷凍モノでしょう。しかし、一度冷凍されることで、アニサキスは死んでしまいます。

 生きが良いネタの方が数段美味しいのはいうまでもありません。しかし、「生きが良い」イコール「安全な食材」ではないのも事実です。

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ブログでダイエット(17) 7ヶ月経過 -6.6kg

土曜日, 2 月 19th, 2011

ずいぶん長い間ブランクがありました(無責任でスミマセン)。低炭水化物ダイエットを昨年8月に始めて半年以上が過ぎました。ここ数カ月は、自分に甘く、ダイエットもほぼ頓挫していました。しかし、何故か、最近の1カ月で1kg減っているではありませんか! そうなると、がぜんやる気が出てきました。

ぽっこりおなかはどうしてだろう???ここで、リバウンドしないように注意して過ごせば、大台の『-7kg』という数字が見えてきます。そうなると、目標の『-10kg』という数字もにわかに現実味を帯びてきました。頑張ります!
現在、お腹周りだけが「ダイエットと関係ない。」とでも言わんばかりにポッコリ膨らんでいます。腹筋を使うように何か考えなければいけません。

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食べ物の耳寄りな話(3) 「海藻」と「イソジン」と「甲状腺」

木曜日, 2 月 17th, 2011

昆布などの海草類の過剰摂取で甲状腺機能低下症になることがあります。
海草類に含まれるヨードを過剰に摂取すると甲状腺ホルモンの合成に障害を起こすためです。
うがい薬のイソジンにもヨードが含まれていますので、イソジンの長期使用は甲状腺への悪い影響が懸念されます。

先日、コレステロールが高い中年の女性が来院されました。
他のクリニックでコレステロールを下げるように薬を勧められたのですが、気乗りしないということで相談にみえました。
念のために甲状腺機能を調べると極端な機能低下症になっていました。
甲状腺機能低下症では代謝が低下するために、コレステロールが溜まっていき、高値になるわけです。
さらによくお話を伺いますと、毎日欠かさず家族全員で「イソジンでうがい」をしているとのこと。
食事から海藻類を減らし、イソジンのうがいは必要時のみとし、少量の甲状腺ホルモン剤を処方しました。
そうすると、甲状腺機能は正常化し、同時にコレステロールはサーッと潮が引くように低下していきました。
コレステロールを下げる薬は不要でした。

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クリニック通信(26) 『平成22年の診療報告』

水曜日, 2 月 16th, 2011

昨年(平成22年)1年間に多くの方に当クリニックを受診して頂きました。

本当にありがとうございました。

診療内容を見えやすくするための方法のひとつとして当院の診療の主なものを報告しようと思います。

1)内視鏡検査
 
 胃カメラを受けられた方  782
 大腸カメラを受けられた方 532
 
 胃がんが見つかった方が11名います。
 胃のアニサキス虫体を除去した方が4名います。
 大腸がんが見つかった方が10名います。
 大腸ポリープの切除を受けた方が83名います。

2)ヘリコバクターピロリ菌

 ヘリコバクターピロリ菌に感染している場合、まず1次除菌をおこないます。
 1次除菌で菌が消えなかった場合は2次除菌をおこなうことが出来ます。
 当院で除菌療法を受けた方のうち、
  a. 1次除菌で菌が消えた方が66名います。
  b. 2次除菌で菌が消えた方が21名います。
 
 合計87名の方がヘリコバクターピロリ菌の除菌に成功しました。

3)慢性炎症性腸疾患 
 
 潰瘍性大腸炎の方が31名います。
 クローン病の方が8名います。

4)細菌性腸炎 
 
 便の培養検査で細菌が検出された方が57名います。
 一番多かったのは病原性大腸菌(48名)で、次に多かったのがキャンピロバクター(8名)でした。

5)インターフェロン治療

 肝炎に対するインターフェロン治療を受けた方が4名います。
 C型肝炎の方が3名、B型肝炎の方が1名です。

6)禁煙外来

 禁煙外来を受けた方が94名います。

7)糖尿病

 インスリン治療を受けた方が3名います。

8)甲状腺の病気

 甲状腺機能亢進症(バセドウ氏病)の方が3名います。
 甲状腺機能低下症(橋本病)の方が9名います。

 

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医療に関する話 「大腸がんのハイリスクグループ」

木曜日, 2 月 10th, 2011

大腸がんになりやすい人達(ハイリスクグループ)とはどんな人でしょうか?

最近の報告を挙げてみますと、
① 血縁者に大腸がんがいる場合はかなりリスクが高くなります。大腸ポリープでもある程度リスクは上がります。
② 肥満も大腸がんのリスクが高くなります。肥満度が増すと発ガンのリスクも増します。肥満に伴う高インスリン血症が要因のひとつと考えられています。
③ 糖尿病を有する方も大腸がんのリスクが高くなります。糖尿病の死因の第1位は悪性腫瘍です。その中で大腸がんが一番多いです。
④ 加齢も大腸がんのリスクが高くなります。60歳を超えるとリスクが急に高くなります。
⑤ 胃がんの既往のある方も大腸がんのリスクが高くなります。一般に胃がんの手術をして5年経過すると定期的な検査もしなくなりますが、大腸がん検診は継続するべきです。
⑥ アルコールも大腸がんのリスクを高くします。私も晩酌しますので、耳の痛い話です。

まずは、便潜血反応検査を受けてみて下さい。
そして、出来るだけ毎年繰り返してください。
北九州市では40歳以上の方を対象に、500円で年1回検診が受けられようになっています。

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インフルエンザ 検査について

木曜日, 2 月 10th, 2011

インフルエンザが流行っています。

従来、インフルエンザの検査といえば鼻の穴の奥のほうに綿棒を入れて鼻汁を採取しインフルエンザウイルス抗原を検出していました。「ツーん」とする結構つらい検査です。
 当院で採用している検査方法は、専用の鼻かみ用紙を用いて、ご自身で鼻をかんでもらい、鼻汁で検査しますので苦痛がありません。
なお、鼻汁が少ない場合は、従来どおり、綿棒を鼻の奥に入れて検体を採取しますので、ご了承ください。

正看護師(パート)さん募集!

水曜日, 2 月 9th, 2011

2011年5月から勤務できる方募集します。

みんな明るく、楽しい職場です ❤

月・火・木・金 13:00~18:00
水・土      9:00~13:00
試用期間3ヶ月ありますが、同賃金です。
内視鏡補助の経験がある方を優遇しますが、これから意欲的に身に付けたいと思われている方も歓迎します。
勤務時間・賃金についてはご相談下さい。お子さんがいらっしゃる場合、急なお休みなどにもお応えします。

面接は随時行います。電話(230-0230)にて、面接時間を確認してください。
履歴書と看護師免許のコピーを持参下さい。給与体制につきましては、面接時にご説明します。

クリニック通信(25) 「救急外来」

土曜日, 2 月 5th, 2011

先日、救急医療の講演を聴いてきました。大学病院の教授の肩書をお持ちの偉い先生のお話でした。
心に残ったエピソードを2,3紹介しましょう。

救急隊から第一報が入ります。「急に体の右半分が動かなくなりました。脳梗塞だと思われます!」病院では神経内科のスタッフが血栓溶解剤を準備して待っています。
発症してから3時間以内に点滴しなければ効果がないので、無駄な時間はないのです。
診察に当った救急医は胸に聴診器を当てて「おやっ?」と思いました。
胸のCTをとったところ、大動脈解離を起こしており、そのために脳に行く血流が落ち、その結果、半身麻痺がおこったわけです。
血栓溶解剤を点滴していたら真逆の治療になってしまうところでした。

交通事故をおこしたおじいさんが運ばれてきます。
整形外科医がどこの骨が折れているか診察します。一方、救急医は同乗していたおばあちゃんに事故に様子を詳しく聞きだします。
「運転中に突然胸が苦しいと言って、ハンドルを切り損ねてしまった。」とのこと。
心臓の発作が原因で事故を起こしたのです。直ぐに心臓カテーテル検査がおこなわれました。
整形外科医だけに任せていたら命は救えなかったでしょう。

私が一番感心したのは、この先生の“患者さんを診る力量“をきちんと評価して教授に任命している大学の姿勢です。
大学の教授というのは論文の数が多いか患者さんを集める能力があるかどちらかで決まります。この先生は、誰もが見逃してしまうような所にも気をつけて、人知れず命を救っているのです。
「難しい手術を何例も執刀した」とかの物差しでは測れないところにこの先生の価値があるのです。

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