コロナウイルス感染症①(公衆衛生学的アプローチ)

PCR(陽性):70(コロナ有り) 299,970(コロナ無し)
PCR(陰性):30(コロナ有り)   699,930(コロナ無し)

北九州市(100万人)に100人のコロナウイルス感染症の方がいると仮定します。
(令和2年3月10日現在 1名の報告あり)。
有病率は100/1,000,000=0.01%です。
コロナウイルス感染症の診断に用いられているPCR検査の感度は70%程度とされています。ですから、コロナウイルス感染(+)の100人を検査すると、70人が陽性に、30人が陰性に出ます。
PCR検査の特異度(陰性の人に正しく陰性と出る確率)の報告が見当たらなかったので、仮に70%と設定します。100万人から100人を差し引いた999,900人の70%(699,930人)が正しくPCR陰性と診断されます。しかし、999,900人の30%に相当する299,970人もの方がコロナウイルス感染していないのにPCR陽性(偽陽性と言います)と判断されてしまいます。
その結果、コロナウイルスPCR検査の精度(PCR陽性の中の真のコロナウイルス感染患者さんの比率)は70/70+299,970)=0.02%と異常に低い値になってしまいます。

100万人都市で100人の病気の人を探すために、全員にPCR検査をおこなうと、約30万人の人が該当してしまうのです。このように、有病率の低い疾病に対して「全例検査」は莫大な『偽陽性』を増やし、社会を混乱に陥れ、助けなければならない人を助けられない状態をもたらすだけです。

しかも、治療法が確立していない現状では、早期に診断することで救命率が上がるわけではありません。仮に、コロナウイルス感染症と診断がついても、軽症であれば、自宅療養を指示されるだけです(コロナウイルス肺炎の80%は軽症)。日々、死の恐怖を意識しながら自宅で過ごすのであれば、知らないで「念のため」と思って過ごす方が精神的に楽だと思うのです。

コロナウイルスのPCR検査は、必要な人に限っておこなうべきなのです

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