協会けんぽへの道5

この4月から協会けんぽ*の健診に参加しました。先日、最初の方が来院されました。ここにたどり着くまでの、いやこれからも待ち受けている苦難の道を連載しようと思います。

直径5.4mmの超細径の胃カメラを採用しています。当院の特徴をアピールしよう!

そろりと始めた協会けんぽの健診も3人目、4人目となると徐々に落ち着いて対応できるようになりました。健診の内容も費用も同じならば、利用者さんに当院を選んでもらうために、当院の良さをアピールしていこうと決心しました。

① 健診結果の報告書に当院のオリジナリティを出す。

しばしば外来で健診結果を持ってきて、解説を依頼されることがあります。「結局、どうすればいいのか?」ということが明記していないためでしょう。大きな健診施設では、おそらく、検査結果によって一定の文言が出るように設定してあると思います(実情は知りませんが)。そこを逆手にとって、小さな規模のクリニックならではのハンドメイドの解説を付けることにしました。例えば、高コレステロール血症が指摘されたとします。その方が、若いのか、比較的高齢なのか、他に高血圧、糖尿病、肥満もあるのか、によって指導内容は異なってきます。若くて、高コレステロール血症のみであれば、必ずしも内服治療は必要ではありません。しかし、高齢で、かつ、高血圧、糖尿病、肥満などの合併があれば、脳や心臓の血管障害を起こすリスクがかなり高くなりますので、薬を飲んでしっかり正常値まで下げておくべきです。このように、同じコレステロール値であったとしても、解説は各人全く違ったものになってくるわけです。

② 健診に要する時間を出来るだけ短くする。

受付、問診、採血・採尿、レントゲン、心電図、胃カメラ、などを待たせることなく、次々とこなしていってもらうように案内します。先日は、受付してから会計までに要した時間が90分でした。

③ 胃カメラの苦痛を出来るだけ軽減し、かつ精度を上げていく。

当院には直径5.4mmの超細径内視鏡がありますので、健診の方には、出来るだけこのカメラで検査を受けて頂くようにしました。鼻からでもOKです。NBI**観察を必ず行い、ごく初期の食道がんを見逃しません。希望される方には、安全な量の鎮静剤を注射します。

*協会けんぽの健診は、主に会社勤めの方やその家族が、生活習慣病をチェックします(1回/年)。自己負担は約7,200円程度。胃透視(もしくは胃カメラ)もあります。対象年齢:35才~75才の誕生日前日まで。

**NBIは粘膜のコントラストを向上させる画像強聴機能のことです。食道がんの場合、茶色の領域として観察されます。なお、オリンパス社はこの発明で、「内閣総理大臣賞」を受賞しています。

Leave a Reply


Social Widgets powered by AB-WebLog.com.