2021年を振り返って④(肝・胆道系編)

昨年も大勢の方に当院をご利用頂き有難うございました。2021年を自分なりに振り返ってみようと思います。

転移性多発肝腫瘍

嘔気と右季肋部痛を主訴に来院され、エコー検査で肝臓に多発する腫瘤を認めました。大学病院での精査の結果、神経内分泌腫瘍を含んだ前立腺がんが肝臓へ多発転移したものでした。季肋部痛を訴えていたのは、腫瘍で肝臓の被膜が過伸展したためと思われます。

肝臓と胆管と膵管の関係総胆管結石

腹痛を主訴に来院されました。3年前に胆石の手術を受けておられます。血液検査で肝胆道系酵素の異常高値を認めました。大学病院でCT検査を受け、総胆管結石と診断がついています。内視鏡治療が施行されています。

レンメル症候群

心窩部痛と発熱を主訴に来院されました。血液検査で肝胆道系酵素と膵酵素の異常高値を認めました。大学病院でCT検査を受け、レンメル症候群と診断がついています。レンメル症候群は総胆管と主膵管が合流し十二指腸に通じるファーター乳頭のすぐそばに憩室がある場合、傍乳頭憩室に食物残渣が充填されることで、胆汁や膵液の流れが悪くなることで症状が引き起こされます。
*レンメルはLemmelと書きます。上から書いても、下から書いても同じです。

尿中トリプシノーゲン2(APチェック)

急性すい炎を診断するために迅速キット(尿中トリプシノーゲン2)を使っています。下痢を伴わない腹痛で、血液検査で白血球が増えていて、尿中トリプシノーゲン2が陽性であれば、急性すい炎を疑います。昨年2名の方に陽性反応が出たため、救急病院を紹介しましたが、いずれもCT検査で急性すい炎は否定されました。尿中トリプシノーゲン2は精度に多少問題がありそうです。

Leave a Reply


Social Widgets powered by AB-WebLog.com.