医療に関する話 「赤ワイン色の尿」

人間の体からは、さまざまな分泌物や排泄物が出されます。カテーテル(プラスチックのチューブ)を留置し、色や臭いを観察したり、量を測ったりすることで治療の大きな助けになります。
大体、濁っていたり、臭かったり、マジマジと見たくなる代物ではありません。しかし、一度だけ、心から「きれいだな。」と思ったことがありました。尿カテーテルから赤ワイン色のきれいな尿が溜まっているのを初めて見た時でした。血尿とはまた違った、透きとおったキレイな色でした。潜血反応はあるのですが、尿を顕微鏡で観察しても赤血球は認めません。最初、これが何なのか全然分かりませんでした。上司から「ミオグロビン尿だよ。」と教えてもらいました。全身の筋肉を激しく傷めたために、筋肉中の酵素(ミオグロビン)が血液中に大量に溶け、さらには尿にまで排泄されたためでした。
以来、ミオグロビンにとても興味を持つようになりました。実はミオグロビンはアルコールとの因果関係が強く、アルコール性の肝炎やすい炎でも異常に高くなることがあります。この大量に血中に放出されたミオグロビンは腎不全の原因にもなります。内科って奥が深いですね。

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