医療に関する話 「誤嚥(ごえん)と腹筋」
私が救急病院で働いていた時、救急車で運ばれてくる一番多い病気は「誤嚥性肺炎」だったような気がします。寝たきりのご高齢の方が圧倒的に多かったです。体力のない高齢者の肺炎はなかなか治りません。誤嚥性肺炎は食事中に誤嚥しして起こるだけではなく、寝ている間に唾液を誤嚥しても起こります。自分には関係ないと思っているかも知れませんが、歳をとるとわかりませんよ。ご家族にその危険性のある方はさっそく予防の仕方を教えてあげて下さい。
① 嚥下機能を調べる。
薬を水で飲む際にむせずに飲めるかチェックしてみて下さい。あごを上げて水と薬を飲むのは結構難しい作業なのです。
② 予防
【1】歯を磨いて、入れ歯にならにようにしましょう。入れ歯ではしっかり噛めません。
【2】おしゃべりや歌を歌うこと。寝る時に枕から少し頭をもちあげる。これらはいずれも腹筋の運動になります。むせると咳き込むわけですが、咳をするには腹筋が必要です。腹筋を鍛えておきましょう。
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