医療に関する話 糖尿病 「尿中の微量アルブミンが消えた!」

 糖尿病の合併症の一つに糖尿病性腎症があります。最初の異常は尿中に微量のアルブミンが出ます。一般の尿検査では「蛋白(-)」と判断されるごくわずかな変化です。それが、進行しますと、尿蛋白(+)となり、そのうちにむくみが出てきます。さらに悪化しますと、心不全・肺水腫をきたし、透析が必要な状態に陥ります。
 腎症の進行を遅くすることは出来ても、元に戻すことは不可能です。例えば、むくみが出る状態の腎臓を、むくまない程度の腎臓に戻すことは出来ないのです。糖尿病性腎症は最終段階の透析への一方通行なのです。ただひとつの例外は、尿中に微量のアルブミンが出ている程度の異常であれば、糖尿病のコントロールを良くすることで正常な腎臓に戻すことが可能です。

 先日、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー:糖尿病のコントロールの指数)が8.5%とコントロールが不良で、尿中の微量アルブミン(+)の方にDPP-4阻害薬を追加処方しました。その結果、HbA1cは6.8%に低下し、同時に尿中の微量アルブミンが見事に消えました。この方は、将来、透析するかも知れない運命から救われたのです。

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