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中野胃腸クリニックBLOG» Blog Archive » 消化器病と血液疾患(1) 胃摘出術後の貧血

消化器病と血液疾患(1) 胃摘出術後の貧血

血液を造る材料である鉄やビタミン類は胃腸で吸収されるため、消化器病と貧血は密接に関係しています。
このシリーズでは、そのいくつかをご紹介していきます。

貧血はヘモグロビン値と同時に赤血球の大きさ(MCV)を確認することが大切です。
MCVが正常以下を小球性、正常範囲は正球性、正常以上を大球性と言います。この3分類により貧血の原因がほぼ限定されます。
①小球性貧血:鉄欠乏性、他。
②正球性貧血:溶血性、他。
③大球性貧血:ビタミンB12欠乏性、他。

 今回は、胃摘出術後の貧血についてお話ししましょう。
食べ物に含まれるビタミンB12(VB12)は胃の中にある内因子と結合した形で、小腸で吸収されます。
内因子はVB12の吸収には必須の物質です。この内因子の欠乏がもとでVB12の吸収障害で起こる貧血を悪性貧血といいます。
「悪性」と名付けられた由来は鉄剤を投与しても治らなかったからだそうです。

 何らかの理由で胃を切除した場合も、内因子が無くなりますから、VB12の吸収が出来なくなります。
体内に貯蔵されているVB12は約5年で枯渇します。胃がんの手術を受けた場合、5年経過した時点で再発がなければ、通院は終わりです。
そのため、術後5年以降に発症してくるVB12欠乏性貧血は見逃されがちです。
胃の手術を受けている方は、時々、貧血の検査を受けてください。その時、ヘモグロビン値が正常だからといって安心してはいけません。
同時にMCVも確認してください。MCVが大球性であればVB12欠乏性貧血がひそかに進行中であり要注意です。

悪性貧血も胃摘出術後の貧血もVB12の注射で治します(経口投与は効果がありません)。
当院でVB12欠乏性貧血の診断を受けた方は、きちんと治療を受けて頂き元気です!

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