クリニック通信(41) 内科学会教育講演会

この前の日曜日、福岡市で開催された内科学会 教育講演会に参加してきました。

幾つかの講演の中で、レントゲン診断の講演は最も興味深いものでした。
『1枚のレントゲン写真からその背景にあるストリーを感じ取る。
レントゲン診断は実に人間的な学問である。』と演者(琉球大学教授)は話されていました。

坐位で撮った1枚の胸部レントゲン写真。
写真のスミに[80歳、氏名、女性、午前3時撮影、整形外科病棟]と記録があります。
この情報から写真を撮った時の様子を想像します。

整形外科病棟に入院中、夜中に急な発熱が出たか酸素濃度が下がったために、レントゲンを撮ったのでしょう。
骨折で立てないので、すわったまま撮影したわけです。肺炎像からはクレブシエラ肺炎(肺炎桿菌)が疑われます。
人間は、不安定な精神状態では、気づかないうちにお尻を触ってしまう習性があり、お尻を触ったその手を口元に持っていったものと思われます。
その結果、もともとは腸内細菌であるクレブシエラ菌が肺に入り、肺炎を起こしたわけです。

このように、レントゲン写真からイメージを膨らませていけば、医学は単なる科学ではなくなるわけですね。

【おまけ】
内科学会の定める「専門医」を維持するために、こういった講演会に参加してポイントを貯めるルールになっています。
5年毎の更新に備えて、ポイントをしっかり貯めなければいけません。

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