クリニック通信(42) 炎症性腸疾患と妊娠・出産・授乳

潰瘍性大腸炎やクローン病(炎症性腸疾患)は20歳台前半に発症することが多い病気です。
女性の場合、結婚・出産と重なる時期でもあります。
10年前までは治療薬による胎児(乳児)への悪影響をさけるため治療を中断して妊娠・出産・授乳していました。
当然、お母さんの腸炎は悪化しますが、赤ちゃんのためには仕方のないことだったのです。

先日、炎症性腸疾患の患者さんの妊娠・出産・育児について講演がありました。
いくつか、印象に残った項目を挙げますと、
① 妊娠・授乳に関して、ペンタサやプレドニンは問題ない。授乳中はレミケードの点滴も大丈夫である。
② 妊娠中、プレドニンは胎盤を通過するが失活する。
③ 免疫抑制剤のうちイムランは妊娠中も続けても良い。
④ 患者さんの4人に3人はプレドニンもイムランも使いたくないと考えている。

症状の安定のためには出来るだけ治療は継続した方が良いのです。
妊娠前期、後期、授乳の期間に区別して、それぞれ胎児や乳児に悪影響のない薬を把握しておけば大丈夫です。

実は、開院以来、妊婦さんや小さなお子さんを抱えた炎症性腸疾患の患者さんの受診が目立つなあと感じていました。
妊娠・授乳中の明確なガイドラインがないため、今回の講演はとても有意義でした。

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