消化器病と電解質異常(6)

急性すい炎と低カルシウム血症

今回よりしばらくカルシウム(Ca)についてお話しします。
まずCaについて説明します。人の体には約1kgのCaを保有していますが、その99%は骨に存在します。血液中のCaは0.1%しかありませんが、生きていくために重要な仕事をしています。Ca濃度は8.5~10.3mg/dlの非常に狭い範囲に調整されています。
この値よりも高い場合が高Ca血症、低い場合が低Ca血症です。

重症の急性膵炎では低Ca血症を認めることがあります。すい臓が傷害されると、血中に逸脱した大量のリパーゼにより遊離脂肪酸がつくられます。この遊離脂肪酸はCaと結合しCaが析出し、その結果、血中のCa濃度は低下します。

急性膵炎の重症度を判定する10項目程の中に、「血中Ca濃度」もしっかりと選択されています。Ca値の低い急性膵炎は重症と判断して治療を始めます。

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