医療に関する話 大腸smがん(2)  粘膜筋板

初期の大腸癌は内視鏡治療(ポリープ切除)で完治します。一方、進行した大腸がんは外科的手術が必要です。その境目になるのが「smがん」です。smとは「粘膜下層」という意味です。

大腸のホルマリン固定標本を見ると、腸管の厚さは3~4mm程度です。その内の粘膜下層(sm)はせいぜい1~2mmです。がん細胞が大腸壁のどの深さまで達しているのか正確に診断する必要があります(深達度診断)。

がんの深達度がsmということは、がんの最深部は粘膜筋板と固有筋層の間にあるわけです。特に粘膜筋板は、がんの深さを測るためにも絶対的な基準となります。ところが、有茎性(きのこみたいな形)のがんの場合、この粘膜筋板がわからない場合があります。やむを得ず「基準線」なるものを設けて粘膜筋板の代わりにします。

内視鏡治療では、固有筋層に切除ラインが入ると腸に穴が開きますので、固有筋層のすぐ上で切除します(シェーマの黄色のライン)。ですから、切除した標本を用いて、smを正確に3等分することは出来ません。粘膜筋板からがんの最深部までの距離で判断します。1,000μm(=1mm)未満であれば、sm1と同じ扱いになります。

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