医療に関する話 睡眠薬
不眠症でお困りの方が「睡眠薬は癖になるから、安定剤ください。」と話されることが時々あります。
「睡眠薬は癖になる」=「依存症になる」ということはありません。
むしろ、安定剤と言われている薬の方が「あれがないとダメ」という具合になりがちです。
「もっと強い睡眠薬に変えてください。」
これもよくある会話です。睡眠薬は睡眠の深さを調節することは出来ません。
薬の作用時間を、短い(3時間)、中程度(5~6時間)、長時間(12時間)の3種類から選ぶことは可能です。
「眠れない時用に頓服で処方してください。」
これもあまり勧められません。「今日は眠れるのだろうか?」「睡眠薬を飲むべきだろうか?」など睡眠そのものに神経を使いすぎてしまうからです。
正しい睡眠薬の飲み方は、寝る準備がすべて整ったら、薬を飲んで、さっさとベットに入ります。寝室は真っ暗にし、「音楽を聞きながら」や「テレビを見ながら」寝ることは止めましょう。
夜中に目が覚めた時、作用時間の短いタイプの睡眠薬(例:マイスリー)であれば、午前3時までにもう1錠飲んでも構いません。
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