診療報酬シリーズ(1)
このシリーズは、開業４年目の私の知識が、母校の新規に開業した先生、あるいは、開業を控えている先生のお役にたてればと思い始めました。その対象でない方は読んでも面白くありませんので、予めご了承ください。
おこなった医療行為に対して、詳細に診療報酬が決められています。診察すれば何点、注射をすれば何点、検査をすれば何点、といった具合です。一見、単純明快なシステムに見えますが、複雑極まりないのが実感です。
勤務医の時は、診療に集中すればよかったわけで、その診療内容を点数化するのは医事課の仕事でした。開業すると、そこも自分の仕事になります。
電子カルテの時代になり、診療報酬のことは知らなくても、診療内容を入力さえすれば、後は電子カルテに任せておけば大丈夫と思っていたのですが、「入力」の時点ですでに診療報酬の知識が必要となります。
適切に、過不足なく診療報酬を算定しなければ、そのつもりが全然なくとも「不正行為」とみなされることもあります。 開業すると、この診療報酬の複雑さ、そして2年毎の「改訂」に悩まされます。医療事務のスペシャリストを雇うのも一つの方法です。しかし、院長自らがその内容を理解しておくことも必要です。
第１回目は、準備するものです。『診療報酬早見表（2012年4月版）』と『レセプト事務のための薬効・薬価リスト』を用意してください。
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