医療に関する話 マイコプラズマ肺炎

昔は4年に一度、オリンピックの年に流行すると言われていたマイコプラズマ肺炎ですが、近年は慢性的に流行しています。最近では、天皇陛下もこの病気にかかられたことがニュースになりました。

喀痰からマイコプラズマを培養することは非常に難しいため、血液検査でマイコプラズマ抗体を測定することで診断します。抗体は発症後1週間ほどしてから上昇します。確定診断は回復期(2週間後)に再度抗体を測定し、発症した時の抗体価に対して4倍以上に上昇していることを確認します。

しかし、現実は、症状が出て数日後にクリニックを受診されることがほとんどです。血中の抗体もまだ上昇していませんので、血液検査もためらいます。症状が出て1週間後と、さらに、その2週間後に抗体価を測定に来て頂くことも非現実的なことです。
 
マイコプラズマ肺炎の場合、白血球数は増加しないため、風邪との区別も難しくなります。胸部レントゲン写真は症状より遅れて変化します。このように、発症初期に「マイコプラズマ肺炎」と診断することは非常に難しいのです。

そこで、マイコプラズマ肺炎の判断項目がガイドラインに示されました。

1. 60才以下
2. 基礎疾患がない
3. 頑固な咳
4. 聴診上、痰が絡む音がしない
5. 痰がでない

このように、問診と聴診器だけで判断するわけです。医学が進んだ今日でも、古典的な手法が役に立つところが面白いですね。治療はマクロライド系抗生物質の内服が有効ですが、クラリスよりもジスロマックの方が良く効きます。

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