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中野胃腸クリニックBLOG» Blog Archive » 消化器病と血液疾患(3)  潰瘍性大腸炎と免疫抑制剤と巨赤芽球性貧血

消化器病と血液疾患(3)  潰瘍性大腸炎と免疫抑制剤と巨赤芽球性貧血

血液を造る材料である鉄やビタミン類は胃腸で吸収されるため、消化器病と貧血は密接に関係しています。
このシリーズでは、そのいくつかをご紹介していきます。

潰瘍性大腸炎の治療でペンタサやステロイド薬で十分な効果が得られない場合に免疫抑制剤(イムラン)を使うことがあります。

イムランは葉酸の合成を阻害するために、時に葉酸欠乏性の巨赤芽球性貧血を引き起こします。巨赤芽球性貧血はMCV(平均赤血球容積)が正常上限(100)を超えるので、MCVに注意していれば、直ぐに気が付きます。

一般に、潰瘍性大腸炎は貧血を呈していることが度々あり、重症度判定のひとつにもなっています。大抵は慢性の炎症や低栄養あるいは消化管からの出血が貧血の原因ですので、正球性貧血か小球性貧血です。この貧血は病状が安定すると改善されるので、日常診療ではあまり気になりません。

しかし、イムランを投与した場合は、当初は鉄欠乏性貧血だったのが、葉酸欠乏による巨赤芽球性貧血に変わっていることがあり注意が必要です。私の経験では、イムランの服用を始めて数か月でMCVが100を超えた患者さんがいらっしゃいました。Hb(ヘモグロビン)値の低下は僅かだったのでイムランを継続していたのですが、MCVが120前後になると血中の葉酸値は異常低値を示し、Hb値の低下も目立ってきたため、やむをえずイムランを中止しました。

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