よもやま話（3） 「世界膵臓学会Ｐａｒｔ2」
私のこれまでの２４年間の医師としての経験の中でのどうでもいいようなエピソードを時々紹介したいと思います。暇があったら、読んでみてください。
学会の合間にエジプトのピラミッド観光に行った時の話です。空港にタクシーが待っているのですが、どれもこれも「もぐり」のタクシーです。その証拠に料金を示すメーターがありません。運転手さんに行き先を告げて、値段の交渉をしました。結局、ホテルまで10ポンド（約1000円）ということで交渉成立したのですが、ホテルに到着して料金を支払う段になって「一人当たり10ポンドだ。」というのです。ターバンを巻いたイカツイ運転手さんでしたので、渋々4人分（40ポンド）払いました。（よし、次は気を付けよう！）
次の日、ピラミッドを見に行きましたが、ラクダに乗って見学することにしました。「80ポンド（約8,000円）は高いなあ。」と思ったのですが、歩いてまわるのはしんどそうでしたし、まあいいかと思い、ひざまずいているラクダの背中にまたがって100ポンド札（約1万円）を渡しました。お金を渡すと直にラクダは立ち上がりました。結構高い位置になりました。おつりを要求すると「案内料に20ポンド必要」と言うので、「話が違う。」というと、「じゃあ、勝手に降りろ。」というのです。しかし、ラクダがしゃがんでくれなければ、一人では降りれません。こうして“100ポンドのラクダツアー”が始まりました。途中のピラミッドで『ラクダ1ドル（約100円）』の看板を見たときは唖然としました。僕たちは、その100倍の料金を払っていたのですから。
太古の昔からの観光立国のエジプトですから、観光客相手の仕事ぶりも年季が入ってますね。