平成24年診療報告から(4) 急性すい炎

平成24年の1年間に当院で急性すい炎の方が名おられました。

胆道系の解剖腹痛患者さんの5%(20人に1人)は急性すい炎であると医学書には記されています。開業して4年目で初めての急性すい炎の患者さんでした。なかなか、クリニックでは見かけないものですね。

以前、救急病院に勤めていた時は、たびたび急性すい炎に遭遇しました。大抵の場合が、お酒を飲みすぎた日の深夜に激しい腹痛を来し、我慢できなくなり、早朝に救急車で運ばれてくるというパターンでした。

重症の急性すい炎は死亡率が20~30%もあります。私が研修医だった頃(かなり昔のこと)は、「腹膜かん流」が主流でした。下腹部に太いチューブを挿入し、すい炎の治療薬を溶かした何リットルもの生理食塩水を注入し、腹腔内が一杯になったら排液する。これを繰り返すのです。「腹膜透析」の要領です。開腹術も盛んにおこなわれていました。ただし、結果はあまり良くはありませんでした。

その後、すい炎の治療薬を動脈から持続的に注入する方法が開発され、最近では、第一選択に定着しました。すい炎の治療薬を静脈に点滴投与しても、すい臓には届いておらず、すい臓に流れ込む動脈に直接薬を入れないとダメだということが分かったからです。

救急病院に勤めていた時は、多くの重症急性すい炎の患者さんに動注療法をおこないました。いろいろ大変なこともありましたが、この治療を始めると、不思議と腹痛がスーッと消えていきました。とても有意義な治療法だと思います。

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