医療の話   痛み止めと腎臓

膝が痛いんですけど。

関節痛などで痛み止めを処方してもらった時に、胃を悪くしないように「胃薬」が一緒に処方されることが度々あります。前回は、痛み止めと胃の関係についてお話しましたが、今回は痛み止めと腎臓の関係についてお話しましょう。

【前回の復習】
痛み止めの作用機序は、COXシクロオキシゲナーゼ:酵素)の阻害をおこして、痛みの元であるプロスタグランディン(PG)の産生を抑えることです。
この時、胃粘膜の血流に必要なPGも抑制されるために、痛み止めは胃粘膜の血流も低下させ、胃が悪くなります。
なお、COXには体の機能維持に使われるCOX-1と痛みに関与するCOX-2の2種類あります。

【痛み止めと腎臓】
痛み止めで胃が悪くなるのと同様に、PGの産生を抑制することで腎臓の機能も低下します。腎臓の血流にもPGは必要なのです。ベースに脱水がある方、ご高齢の方(高齢の方は一般的に腎臓が弱っています。)などは、痛み止めで腎臓の副作用がでやすいと考えられています。クレアチニンクリアランスが60ml/分以下の場合は、痛み止めの量を減らした方が良いでしょう。
なお、胃と同様に、COX-2を選択的に抑制する痛み止めは、腎臓にやさしいので、比較的安心して使用できます。

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