クリニック通信(76)   認知症

自宅が分からなくなってしまった!先日、認知症の講演会に参加してきました。現在、日本には認知症の方が500万人ほどいらっしゃるそうで、軽症も含めると、約1千万人になるそうです。85歳以上の2.5人に1人は認知症です。一方、認知症の方を介護している家族の50%はうつ状態になっており、認知症の介護の大変さを物語っています。

認知症の方との上手な接し方は、まず、否定しないことです。相手が間違ったことを言っても、「そうですか。」と一旦受け止めることが大切です。また、認知症の方は笑顔は理解できるので、余裕を持って、明るく接すると良いでしょう。

私も外来で「長谷川式」など認知症の判断の目安になる簡易検査をおこなっていますが、結構、時間がかかります。外来が混んでいる時は、「次回にしようかな。」って一瞬ためらいます。ところが、その「長谷川式」から最重要項目だけを抜粋した『1分間簡易スクリーニングテスト』を教えて頂きました。講演を聞きながら、「これは使える!」と思いました。

今日、外来にみえた80代の方が「私、認知症か調べて欲しい。」と打ち明けられました。さっそく、『1分間簡易スクリーニングテスト』をおこなってみると、認知症と判定されました。話し合った結果、認知症の治療を始めることにしました。

認知症の治療は軽症の早い段階の方が効果的です。数年経って進行した後では、薬による改善はあまり期待できません。ところが、早い段階では、家族が気つかず、また、本人も認知症と認めようとしません。この方のように自ら進んで「認知症の検査を受けたい」というパターンは本当に稀なケースです。今後の経過をしっかり見守りたいと思います。

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