医療の話  リフィル処方箋

今、日本では画期的な医療改革がおこなわれようとしています。医療費削減が一番の目的でしょう。それは、「リフィル処方箋」の導入です。

薬局で処方箋を渡します。リフィル処方箋(refill:補充、詰め替え)とは、一定の定められた期間内に反復して使用できる処方箋のことです。患者さんは、医師の診察を受けることなく、リフィル処方箋一枚で繰り返し、薬局で薬を受け取ることが可能となります。その結果、患者さんは診察代や処方箋代が必要なくなり、時間と経済的な節約になります。
一方、医師(特に勤務医)も、外来診療で、慢性の患者さんに時間を取られなくなり、新患の方や、重症の方、病状が悪化した方などに、十分の時間を割くことが出来ます。
アメリカでは既に60年以上も前から、カナダ、フランス、イギリス、等の諸外国もこのリフィル処方箋が導入されていますので、日本が追随するのは時間の問題と思います。

唯一、反対しているのが、私達開業医の政治圧力団体『日本医師会』です(私も医師会の会員です)。「患者さんの健康管理に責任が持てない」というのが名目上の理由ですが、正直なところは、開業医の収入が大幅に減ることが明白だからでしょう。
例えば、高血圧症や糖尿病の患者さんは通常、月に1回診察に来て頂きますが、リフィル処方箋が導入されれば、受診が3~6カ月に1回程度に減ることが予想されます。今の時代、血圧は自宅で簡単に測れます(測定器は5,000円程度です)し、糖尿病のコントロールの指標になるヘモグロビンエーワンシー(HbA1c)も薬局で指先の血液を使って数分で測ることが出来ます。高血圧や糖尿病は自己管理できる環境になったのです。

欧米の開業医は平均、一日10~20人程度の患者さんを診察すると聞いたことがあります。一方、日本では一日35人以上診ないと経営が成り立たないという俗説があります。一人の医師が1日100人以上の患者さんを診ている「スーパークリニック」もあります。どちらが、患者さんにとって良いのかは、明白です。

ひるがえって、私自身もリフィル処方箋の導入によって、自然淘汰されないようにしなければなりません。今から、試行錯誤を繰り返し、自分なりの答を見つけ出したいと思います。

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