ヘリコバクターピロリシリーズ(13) 除菌後の胃がん

ピロリ菌の電子顕微鏡写真です。先日、検診(胃透視)で異常を指摘され、当院で胃カメラを受けて、早期胃がん(低分化型胃がん)が見つかった方がいらっしゃいました。実は、この方、すでに除菌を済ませておられました(時期:不詳)。

一般的には、ピロリ菌感染を契機に萎縮性胃炎が進行し、胃がん(分化型胃がん)が発症します。しかし、低分化型胃がんはこのルートとは違います。
ピロリ菌感染はしているものの、萎縮は目立たない(ABC分類ではB群に相当します)、しかし、胃炎は強い人、具体的には“ひだ肥大型胃炎”の人は低分化型胃がんの発症するリスクが高いことが指摘されています。
胃がんに占める低分化型の比率は、20%程度ですが、B群のそれは40%程度と高いのです。
低分化型胃がんは分化型胃がんよりも悪性度が高く、早期がんであっても内視鏡治療の適応とならない場合が多く、原則、外科手術となります。それ故に、低分化型胃がんは、早い時期に見つける必要があります。ピロリ菌感染はしているものの萎縮性胃炎ではないから、胃がんの心配は無いと判断するのは危険です。

比較的若い年齢のうちに除菌治療を済ませ、胃がんのリスクを低くしたうえで、除菌後も継続して定期的な胃カメラを受けることが望ましいということですね。

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