よもやま話(103)  「勇気」

勇気と言えば、アンパンマン!

大腸ポリープ切除術を安全におこなうには、介助の役割も大きくなります。
①ポリープの根元に生理食塩水を局注する。
②ポリープにスネアをかけて、締める。
③切除後の粘膜剥離面をクリップで縫合する。

これらの作業は、私一人では出来ません。介助者の手際の良い処置器具の操作が必要です。特に、クリップをかける際は、狭い大腸の中で、クリップを一旦広げて縫合出来るようにセットし、さらに、クリップを回転させて、剥離面の傾きにクリップの傾きを一致させます。こうすることで、クリップの左右の刃に均等な力が加わり、確実に縫合出来るのです。この操作が結構難しく、慣れを要します。

スタッフには、診療の合間に、ガーゼで作った模型の粘膜剥離面を使って、クリップで縫合する練習を繰り返して、操作に慣れてもらうようにしています。

しかし、本番はやはり緊張します。何度も経験しているスタッフでも、やっぱり緊張すると言っています。
先日「私がやります!」とポリープ切除術の介助についてくれた勇気あるスタッフがいました。とっても、嬉しかったです。操作は、確実に、慎重におこないますが、それでも、予期せぬトラブルは起こりえます。無事にすべての処置が終わった時は、スタッフと一緒にとても充実した気持ちになりました。
その勇気ある態度が、他のスタッフに波及したのでしょう。今度は、別のスタッフが自発的に介助についてくれました。

クリニックの柱は、正しい診断と的確な治療をおこなう能力だと思います。私は、勇気に満ちたスタッフと頑張っていける自信がつきました。

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