ブログで診察(19)

いつものブログ先生です。体のチョッとした不調や気になる症状、一度、医師に聞いてみたかったことなどを日々の診療からピックアップしてブログで紹介しています。

【質問】 健診でγ(ガンマー)-GTPの高値を指摘されました。お酒を飲まないのにどうしてでしょう?(50代女性)

【答】 γ-GTPはお酒のマーカーだけではありません。

γ-GTPといえば、お酒のマーカーというイメージが強いですね。確かに、その側面もあります。ただ、飲む量とγ-GTPの上がり方には個人差があって、γ-GTP値から飲酒量を推測することは出来ません。沢山飲んでいても、γ-GTPが正常の人もいます。一方、飲酒を止めれば、γ-GTPはもれなく下がってきますので、禁酒を守っているかどうかの指標になります

γ-GTP高値で見落としてはいけないのが、脂肪肝の存在です。非アルコール性脂肪肝はメタボリック症候群と強い関係にあります。肥満傾向にあれば、一度調べたほうが良いでしょう。

γ-GTPALP(アルカリフォスファターゼ)、LDH(乳酸脱水素酵素)とともに、「胆道系酵素」の側面も持っています。これらの酵素が揃って異常であれば、胆道系疾患(例えば、総胆管結石、胆のうの結石やがん、すい頭部の炎症や腫瘍)を疑い精査する必要があります。ただし、γ-GTP単独の異常値であれば、その可能性はほとんど無いです。

また、γ-GTPはある種の薬剤(抗てんかん薬、抗不安薬、抗菌剤、他)でも高値を示すことがあります。

γ-GTPは健康体であっても、異常値を示す場合があります。異常値が出た場合は、年に数回、測定することをお勧めします。数値に変化が無ければ、心配無いでしょう。

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