胃の生検組織から、透析患者さんであることを言い当てる病理の先生ってスゴい。

毎日、顕微鏡とにらめっこです。50代女性】近医で、週3回の透析を受けています。萎縮性胃炎のために、当院で胃カメラをおこないました。白いブツブツが目立つために、粘膜の一部を採取し(生検)、病理検査をおこないました。
病理医のレポートは、『褐色の沈着物が認められ、これは、高リン血症治療薬である炭酸ランタンの可能性がある。この方は、透析を受けていませんか?』といった内容でした。

わずか1mm大の胃の生検組織から、内服中の薬を言い当て、その背景にある透析を受けていることまで想像出来るなんて、すごいと思いました。まるで、「名探偵コナン」みたいです。

文献を調べてみますと、炭酸ランタンは比較的新しい薬(2009年発売)で、高リン血症を治療するために、最近良く使われているようです。その主成分であるランタンが胃粘膜に沈着した報告は英文を含めても14人しかありませんでした。

実は、この病理の先生に大腸smがんを診て頂いた時、「大腸がん取り扱い規約」に則った理路整然としたレポートがとても気に入り、以来、当院の病理診断はすべてこの先生にお願いしています。先生は、こんな珍しい症例のこともちゃんと知っておられたわけで、日々、勉強なさっていることに改めて敬服した次第です。後日、先生に透析患者さんであることを伝えておきました。

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