バセドウ氏病に看護師さんが気付いてくれました。

20代女性
心窩部痛にて来院。経過やお腹の所見から「急性胃腸炎」と診断し、処方しました。診察の後、看護師さんから「先生、今の方、甲状腺腫れてなかったですか?」と指摘されました。顔を見て、病歴を聞いて、診察台に横になってもらい、お腹を診察したのですが、首元(甲状腺)はまった注意していませんでした。改めてバイタルを見直してみると、発熱も無いのに脈拍が100回/分以上あります。甲状腺機能亢進症では脈が早くなります。益々、甲状腺の病気が怪しくなってきました。お腹の事ばかりに気をとられ、全身を見ていませんでした。「木を見て森を見ず。」ということです。
再度、診察室に入ってもらい、甲状腺が腫れていることを確認し、血液検査を受けてもらいました。その結果、甲状腺機能亢進症(バセドウ氏病)と診断がつきました。

看護師さんは頼りになります。バセドウ氏病では、食欲が亢進し、軟便、下痢などの消化器症状がみられることがあります。ですから、胃腸症状であっても、甲状腺が腫れていないか患者さんの首元を観察しておいた方が良いのです。

患者さん全体をしっかり観察するところからやり直さなければいけません。そのためには、患者さんが診察室に入って来られる時に、正面視しなければいけません。ついつい、その前の患者さんのカルテを書きながら、次の方を呼び入れていました。まず、ここを改める必要があることを痛感しました。

看護師さんも、診察に関することを院長に進言するのは勇気が要ったと思います。指摘してくれてありがとう。スタッフがなんでも話し易い環境づくりが大切ですね。それが、中野胃腸クリニックのレベルアップにつながるわけですから。

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