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中野胃腸クリニックBLOG

9 月 23 日, 2021

胃カメラ 当院のラインアップ

フードに中に異物を取り込み、このままカメラを抜きます。当院では、より正確に、より苦痛を軽減するために、以下の内視鏡を揃えています。

1. GIF-1200N
スコープの直径が5.4mmの「極」細径です。経鼻と経口のどちらにも使用できます。検診の方(北九州市胃がん検診、協会けんぽ生活習慣病健診、等)には、このスコープを使っています。健康管理のための検査ですから、内視鏡検査が苦手にならないように苦痛を小さくするためです。

2. GIF-PQ260
スコープの直径が7.7mmとかなり細い方です。しかし、高画質であり、非常に重宝しています。現在は生産終了となっているようです。私は「より少ない苦痛でより小さながんを見つけること」を目的とするのであれば、このスコープが最適だと思います。

3. GIF-XQ260
スコープの直径は9.0mmと当院のラインアップの中では最も太いタイプです。もっぱら、異物回収時に使います。異物誤飲した場合に、先端に専用のアタッチメントを装着し、鉗子で異物をその中に回収します(写真参照)。

光源は EVIS LUCERA ELITE(イーヴィス ルセラ エリーテ)を使用しており、高画質(ハイビジョン)で大画面のモニターを見ながら内視鏡検査をおこなっています。内視鏡観察時には、染色法(ルゴール散布)、コントラスト法(インジゴカルミン散布)、光デジタル法(NBI観察)を組み合わせて、がんの早期発見に心がけています。

9 月 6 日, 2021

協会けんぽへの道7

これは、ミルフォードトラックです。この4月から協会けんぽの健診に参加しました。先日、最初の方が来院されました。ここにたどり着くまでの、いやこれからも待ち受けている苦難の道を連載しようと思います。

健康への道

協会けんぽの『問診』は国民健康保険の特定健診の問診と全く同じであることに気が付きました。
食事:ゆっくり食べる、間食はしない、寝る前2時間以内に夕食をとらない、歯が丈夫でなんでもよく嚙める、等。
運動:毎日1時間、歩いている(それと同等以上の運動)、軽く汗をかく運動を2回/週(1回30分)続けている、等。
体重:20才の頃から増加が10kg以内。
たばこは吸わない。お酒は日本酒換算で1合/日以内、休肝日を設けている、等。
睡眠や休養が充分にとれている。などなど。
先日、すらっとした感じのいい男性(BMI:22)が健診を受けられました。その方の問診はすべて理想的な答えでした。検査結果もすべて正常でした。改めて、正しい生活習慣が健康をもたらすことを教えられました。
そして、やっと気がつきました。問診の内容を積極的に取り入れていくことが健康への道なのですね。

協会けんぽへの道は今回で終わります。ご愛読ありがとうございました。

8 月 22 日, 2021

大腸粘膜内癌とリンパ節転移

粘膜筋板までにがんが留まっていれば、粘膜内がんです。大腸粘膜内癌はリンパ節転移の報告は無く、大腸粘膜内癌はリンパ節転移しないと考えられています。先日、大腸ポリペクトミーをおこなった結果、粘膜内癌ではあるものの、リンパ管浸潤を認める患者さんがおられました。

【症例】50代女性
健診で便潜血陽性を指摘されたために当院で大腸内視鏡検査を受けられました。その際、直腸に10mm大のポリープを認めたため、ポリープ切除(ポリペクトミー)をおこないました。切除標本の病理診断で粘膜内癌と診断され、切除断端も陰性であったのですが、わずかにリンパ管浸潤を伴っていました。リンパ節転移の可能性が危惧されたため、大学病院で低位前方切除術が行われました。その際、リンパ節郭清も行われましたが、リンパ節転移は認めませんでした。

本来であれば、粘膜内癌で切除断端が陰性であれば、ポリペクトミーだけで治癒切除できています。しかし、この患者さんの場合、リンパ管浸潤を認めたことから、慎重に判断しなければならなくなりました。

① 本当にリンパ管浸潤があったのか? (免疫組織染色で再確認済です)
② 本当に粘膜内癌だったのか?
③ リンパ管浸潤はしていても、まだ、リンパ節に転移していない状況だったのか?
等、いくつかの可能性が考えられます。

新潟大学外科から、36例の大腸粘膜内癌手術症例に免疫組織染色を用いてリンパ節微小転移が無いか検討したところ、1例も認めなかったとの論文がだされています。大腸粘膜内癌はリンパ節転移のない癌であることが再認識されたと結論付けられています。

一方、産業医大内科から、内視鏡治療で治癒切除出来た58例の胃癌症例について、切除標本を追加薄切し詳細に再検討をおこなったところ、15%に診断が変更になったとする報告が出されています。病理診断は、切除標本を2,3mm間隔で切り出し、その割面を観察しますが、切り出し間隔を狭くすれば、より詳細な診断が得られるわけです。ただし、ポリープのような小さな標本では、それは難しいかもしれません。

この患者さんの場合、リンパ節転移は無かったので、結果的には追加の手術は必要なかったわけです。しかし、「リンパ節転移しているかもしれない」という不安を抱えたまま、日々を送ることも辛いことです。医学には必ずこのようなボーダーライン上の判断の難しい場面があり、それを乗り越えるためには、過去のデータの蓄積と医師と患者さんの納得のいく話し合いが必要だと思います。

8 月 8 日, 2021

協会けんぽへの道6

入金されてました。この4月から協会けんぽ*の健診に参加しました。先日、最初の方が来院されました。ここにたどり着くまでの、いやこれからも待ち受けている苦難の道を連載しようと思います。

入金!

健診結果を規定のファイルに書き込み、インターネットを利用して協会けんぽ福岡支部にデータを送ります。説明書の通りやっているつもりなのですが、どうしても送れません。4月分は5月15日が締め切りです。GWがあったため、実際に作業に取りかかれたのは、10日からでした。締め切りがあと数日に迫っています。健診を受けた方に結果を送ることは出来たのだから、最悪4月分は請求出来なくても仕方ない、と半ばあきらめながら取り組みました。パソコンに明るい受付スタッフにやってもらったら、スムーズにデータが送れました。良かった! 後は、請求書を印刷して郵送するだけです。
締め切り日から数日後、銀行口座に健診手数料が入金されていました。嬉しかったです。

*協会けんぽの健診は、主に会社勤めの方やその家族が、生活習慣病をチェックします(1回/年)。自己負担は約7,200円程度。胃透視(もしくは胃カメラ)もあります。対象年齢:35才~75才の誕生日前日まで。

7 月 25 日, 2021

大腸カメラ 当院のラインアップ

当院の3本の大腸カメラです。当院では3種類の大腸カメラを揃えています。

①CF-H260AI(2本)

標準的なスコープです。すべての方に使えますが、特に成人男性との相性はピッタリです。スコープに適度の硬さがあり(硬度可変式なので更に使い勝手が良いです)、直進性に優れています。スコープの安定性が高いため、ポリープ切除などの処置が安全におこなえます。

②PCF-PQ260I

ズバリ、女性専用です。特に、小柄な方やBMIが20以下のやせ型の方に重宝しています。スコープ経が細く、とても柔らかいのです。直径が細くても、ちゃんと、ポリペクトミーも出来ます。特に威力を発揮するのが、腹部の手術(帝王切開を含め)を受けている方の場合です。手術によって腸が癒着していても、大腸の走行に従って無理を強いることなくスコープを挿入することが可能です。スコープが進み易くなるように看護師さんにお腹を圧迫してもらって楽に検査が出来るように工夫しています。

③PCF-H290I

最近採用した機種です。スコープの太さや硬さは①CF-H260AIと②PCF-PQ260Iの中間的存在です。体格の良い女性や背の高い女性あるいはやせ型の男性に使っています。背の高い方は大腸も長いので、身長でスコープの機種を使い分けています。先端部から20cmほどの場所で腸の曲がりに一致してスコープが屈曲すること(受動湾曲)で、強い屈曲部の通過をスムーズにしてくれます。

このように、当院では、性別、体型(身長とBMI)、腹部の手術歴の有無によって3種類のスコープを使い分けています。大腸内視鏡検査がより安全に、かつ、少ない苦痛で受けてもらえるように準備してお待ちしています。

7 月 16 日, 2021

3次除菌を新しく更新します。

ピロリ菌は百害あって一利なし!最近、日本ヘリコバクター学会雑誌に、さらに確実性の高い除菌療法が報告されましたので、当院もその治療を採用することにしました。
当院は、開院以来12年間で14名の方に3次除菌をおこなってきました。そのうち、10名の方が除菌の判定検査(尿素呼気試験もしくは便中ピロリ抗原)を受け、全員除菌できたことを確認しています。
これまでも良い成績を残してこれたのですが、更なる確実性を目指して、新しい3次除菌のメニューに切り替えることにしました。具体的には、ペニシリン(アモリン)2g(分4)をメトロニダゾール(フラジール)500mg(分2)に変更します。
ランソプラゾール(パリエット)40mg(分4)とシタフロキサシン(グレースビット)100mg(分2)はそのまま同じです。
内服期間は、これまでと同じ7日間です。
新しい3次除菌はペニシリンが含まれていないことから、ペニシリンアレルギーのある方の除菌治療としても使用可能です。
なお、3次除菌は保険適応外ですので、全額自己負担となります(料金 6,600円、別途に薬代がかかります)。

7 月 11 日, 2021

開院12周年を迎えました。

開院12週年を迎えることが出来ました。今日で開院して12周年になります。これまで、当院をご利用してくださった皆様に心よりお礼申し上げます。

希望と不安が整理出来ないまま、開業に踏み切った12年前が昨日のことのようです。当初は、兎に角、地域の皆様に当院を知ってもらうために、無我夢中でクリニックを運営してきました。「石の上にも3年」「リース契約の終わる6年間まで」「子供達が学校を卒業するまで」と目の前の目標を立てて頑張ってきました。最近、ようやく、落ち着いて仕事が出来るようになったと思います。
しかし、昨年からの新型コロナウイルス感染症で、状況は大きく変わりました。具体的には、内視鏡検査を受ける方が大幅に減り、受診される方も減りました。100年前、世界中で大流行した『スペイン風邪』は当時、人口6,000千万人だった日本で45万人の死者を出し、鎮静化するのに3年を要しています。私は、今回の新型コロナウイルス感染症もそれぐらい、あるいはそれ以上時間がかかることを覚悟しています。そこで、安心して来院してもらうための対策を考えました。

①予約制
医療機関を受診した時にコロナに感染するのではないかという不安を少しでも少なくするために、予約制を取り入れました。1人に15分の枠がありすので、待合室が密になることは極力避けられると思います。

②動線を分ける
発熱のある方には申し訳ないのですが、そうではない方の不安と安全を考慮して、発熱がある方は駐車場(車の中)または、玄関の風除室での診察をおこなっています。PCR検査が必要な方はPCR検査を取り扱っている医療機関を紹介しています。

今年4月からは『協会けんぽ』の健診を始めました。予約制ですので、密になることを気にしないで、健診が受けられます。スタッフ一丸となって、スムーズで正確な健診を提供していく所存です。どうぞ、ご利用ください。
これからも、中野胃腸クリニックをよろしくお願いします。

6 月 27 日, 2021

協会けんぽへの道5

この4月から協会けんぽ*の健診に参加しました。先日、最初の方が来院されました。ここにたどり着くまでの、いやこれからも待ち受けている苦難の道を連載しようと思います。

直径5.4mmの超細径の胃カメラを採用しています。当院の特徴をアピールしよう!

そろりと始めた協会けんぽの健診も3人目、4人目となると徐々に落ち着いて対応できるようになりました。健診の内容も費用も同じならば、利用者さんに当院を選んでもらうために、当院の良さをアピールしていこうと決心しました。

① 健診結果の報告書に当院のオリジナリティを出す。

しばしば外来で健診結果を持ってきて、解説を依頼されることがあります。「結局、どうすればいいのか?」ということが明記していないためでしょう。大きな健診施設では、おそらく、検査結果によって一定の文言が出るように設定してあると思います(実情は知りませんが)。そこを逆手にとって、小さな規模のクリニックならではのハンドメイドの解説を付けることにしました。例えば、高コレステロール血症が指摘されたとします。その方が、若いのか、比較的高齢なのか、他に高血圧、糖尿病、肥満もあるのか、によって指導内容は異なってきます。若くて、高コレステロール血症のみであれば、必ずしも内服治療は必要ではありません。しかし、高齢で、かつ、高血圧、糖尿病、肥満などの合併があれば、脳や心臓の血管障害を起こすリスクがかなり高くなりますので、薬を飲んでしっかり正常値まで下げておくべきです。このように、同じコレステロール値であったとしても、解説は各人全く違ったものになってくるわけです。

② 健診に要する時間を出来るだけ短くする。

受付、問診、採血・採尿、レントゲン、心電図、胃カメラ、などを待たせることなく、次々とこなしていってもらうように案内します。先日は、受付してから会計までに要した時間が90分でした。

③ 胃カメラの苦痛を出来るだけ軽減し、かつ精度を上げていく。

当院には直径5.4mmの超細径内視鏡がありますので、健診の方には、出来るだけこのカメラで検査を受けて頂くようにしました。鼻からでもOKです。NBI**観察を必ず行い、ごく初期の食道がんを見逃しません。希望される方には、安全な量の鎮静剤を注射します。

*協会けんぽの健診は、主に会社勤めの方やその家族が、生活習慣病をチェックします(1回/年)。自己負担は約7,200円程度。胃透視(もしくは胃カメラ)もあります。対象年齢:35才~75才の誕生日前日まで。

**NBIは粘膜のコントラストを向上させる画像強聴機能のことです。食道がんの場合、茶色の領域として観察されます。なお、オリンパス社はこの発明で、「内閣総理大臣賞」を受賞しています。

6 月 13 日, 2021

協会けんぽへの道4

この4月から協会けんぽの健診に参加しました。先日、最初の方が来院されました。ここにたどり着くまでの、いやこれからも待ち受けている苦難の道を連載しようと思います。

健診には必ずある血液検査協会けんぽへの健診結果の報告書

健診を受けると、数週間後に、健診結果が送られてきますよね。協会けんぽの健診を実施した医療機関は、利用者さんへの結果送付とは別に、協会けんぽにも結果を報告しなければなりません。この報告書がかなり厄介なのです。
例えば、中性脂肪の場合、まず測定方法を選ばなくてはいけません。可視吸光光度法なのか、紫外吸光光度法なのか、あるいはそれ以外なのか。検査会社の説明書には酵素法と記されており、答えが分かりません。正書でも、比色法またはUV(紫外線)法で測定すると簡素に表記されているだけです。協会けんぽの健診をおこなっているほかの医療機関の報告書を見ると「可視吸光光度法」となっており、検査会社の方に調べてもらったところ、やはり同じ答えで事無きを得ました。公共性の高い協会けんぽとしては、健診結果をビックデータとして管理し、国民全体の健康状態を把握することが重要なのでしょう。そのためには、測定法毎にデータを揃えなければいけないわけです。そこは理解しているつもりですが、ハードルは予想以上に高かったです。
データ入力初日は、一旦、「保存」→「終了」で終えて、翌日、続きをやろうとパソコンを立ち上げると、見事にデータは消えていました。データ入力の中に表記されている『一旦保存』ボタンで保存しないとダメだったのです。

*協会けんぽの健診は、主に会社勤めの方やその家族が、生活習慣病をチェックします(1回/年)。自己負担は約7,200円程度。胃透視(もしくは胃カメラ)もあります。対象年齢:35才~75才の誕生日前日まで。

6 月 4 日, 2021

線虫によるがん検診

先日、線虫によるがん検診で陽性と診断された方が、当院で胃と大腸カメラを受けれました。幸いにも、がんは見つかりませんでした。
線虫ってがんの匂いが好きなんです!
線虫はがん患者さんの尿を好きな匂いと判断し、匂いの方向に集まっていきます(嫌いな匂いの場合は匂いのもとから離れていきます)。その感度は95%程度と非常に高いものです。15種類のがん(食道、胃、大腸、肝臓、胆のう、胆管、すい臓、前立腺、肺、乳房、子宮、卵巣、腎臓、膀胱、口腔・咽頭)で確認されています。さらに、驚くべきことに、ステージ0またはⅠの早期がんであっても、その感度は85%とほとんど低下しません。一方、腫瘍マーカーのCEAやCA19-9のステージ0またはⅠでの感度は15%程度であり、その差は歴然としています。がん患者さんの術前と術後で線虫のがん検診をおこなうと、75%の方で、術後に陽性指数が低下しています。また、がんの再発した患者さんでは、陽性指数が高くなっています。このことから、がん治療の経過観察の指標になる可能も秘めています。

現在、がんの種類を特定できる線虫を開発中で、これが完成すれば、がん検診は大きく変わることでしょう。

現時点では、東京都福岡市(中央区)に事務所があり、検査を希望する方は採尿後数時間以内の尿を持参するようになっています。九州在住の方であれば、博多駅のトイレで採尿すれば大丈夫ですね。

今回、線虫によるがん検診の2次検査として胃カメラと大腸カメラをおこなったわけですが、いつもよりプレッシャーを感じました。胃がん検診であれば、胃透視で病変の部位と形が分かっていますので、胃カメラを始める前に、心の準備が出来ています。大腸がん検診は便潜血陽性を指摘された方に大腸カメラをおこないますが、大腸がんが見つかる確率は5%程度です。一方、線虫陽性の場合、がんが見つかる可能性がかなり高くなります。そのうえ、早期がんの可能性もあるわけですから、いつも以上に慎重に観察するようになります(本当は、すべての方の同じように対応しなければならないのですが・・・)。

私は、がんに強い恐怖心を持っている方や、画像診断では見つからないけど症状からがんが疑われる方には、線虫によるがん検診の利用を提案しています。費用は12,000円程度(税込み)です。

【ここからは私見です】
線虫によるがん検診が、その優れた精度ににもかかわらず、普及のスピードがイマイチな印象です。一番の要因は、保険収載されていないことでしょう。12,000円を高いと判断すれば、検査をためらいます。また、既存の健診機関は簡単に線虫によるがん検診を採用できない事情があると思います。胸部レントゲン撮影や胃透視や腫瘍マーカーを受ける方が大幅に減少するかも知れないからです。さらに、線虫の開発者が自ら検査会社を設立したことも普及しない要因のひとつかもしれません。医療機関や検査会社が入り込む余地が無いからです。非常に優れた検査法なので、いずれは、がん検診の中核を担う可能性があるのですが、もうしばらく時間がかかりそうです。


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