がん治療連携パス

総合病院に集中しているがん患者さんの診療を
開業医や中規模の病院も協力し
患者さんにとっても、医療側にとっても、
効率よく安心して診察を受けることができるネットワークをつくっています。


例えば、開業医でがんが見つかって、総合病院に紹介するとします。
その病院で手術してもらうと、退院後もそのままその病院に通院します。終末医療もその病院で行なわれるのが一般的です。
総合病院に通っていたのに、「近くの開業医で診てもらいなさい。」と言われると、患者さんは見捨てられたような気になるかもしれません。
また、「近くのクリニックでも良いのだけれど、やっぱり、自分の病気のことを一番知ってくれている先生に診て貰っておかないと不安だから。」という気持ちがあるので、ちょっとした症状でも総合病院を受診することになりがちです。その結果、総合病院は患者さんで溢れ、何時間も待たされてしまいます。
そこで、最初に、「あなたの主治医は総合病院のA先生だけではなく、近くのB病院とCクリニックの先生も主治医です。」と説明をしておきます。B病院やCクリニックの主治医は「パス」という総合病院と同じカルテを共用しているので、検査や治療内容をA病院と同じように詳しく把握しています。特別なことでなければ、B病院やCクリニックでも総合病院と同じ診療が受けることが出来るのです。
一方、総合病院も高度な医療に集中できます。
その病院でしか出来ない検査や治療に全精力を注ぐことで、より一層、良い結果が期待できます。

 

共同診療計画書

 

「がん地域連携パス」によって、患者さんにも地域の医療機関も連帯感と安心感が生まれます。
当院では、出来る限り、がん患者さんのお役に立てるように、「がん地域連携パス」に参加しています。
胃がん・大腸がん・肺がん・肝がん・乳がんについて、下記18の病院と連携しています。

1.九州がんセンター          10.大牟田市立病院
2.九州大学病院              11.飯塚病院
3.九州医療センター            12.社会保険田川病院
4.済生会福岡総合病院             13.北九州市立医療センター
5.福岡大学病院            14.九州厚生年金病院
6.福岡東医療センター           15.産業医科大学病院
7.久留米大学病院             16.九州中央病院
8.聖マリア病院            17.浜の町病院
9.公立八女総合病院            18.戸畑共立病院