何もない土地から

何もない土地から

はじまりは、土地を選ぶ所から始まりました。「ここなら!」と思える土地はガソリンスタンドの跡地で、クリニック開業には広過ぎる土地でした。「切り売りはできません」という持ち主さんの言葉と、銀行さんとの話し合いで、決断をしなければなりませんでした。

時として、何か新しいことをはじめる時に迫られる「決断」という二文字。。。考えれば考えるほど目が冴えてしまって、眠れない日が続きました。

まずは建築士のkaseさん、庭園空間のGouさんmiezoさんに土地を見てもらいました。kaseさんの第一声は「広い(広過ぎる)」でした。「これは、2・3軒分の広さですね。他のクリニックさんとの誘致を考えましょう」ということでしたが、私達夫婦の夢、将来への展望を考慮して下さり「一クリニックでの設計をしましょう!」と言って下さいました。斯くして、何もない土地から生まれるクリニックの設計が始まりました。

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私達が出した条件としては

① 病院という冷たいイメージではなく、暖かで、アットホームな雰囲気にする。

② 予算的に削られてしまいがちな「庭」をクリニックのテーマにしたい。

③ 胃カメラ・大腸カメラ検査を受けて頂くため、プライバシーを守れる個室を設ける。

④ 検査の後も、ゆっくりと回復を待つことができるリカバリー室を設ける。

まずは、Gouさんとmiezoさんとも色んな話し合いをして「こんな感じ」というイメージをインターネットや本で拾い集めました。以前から雰囲気がとても好きだった博多のホテル「with the style」を見学したりしてイメージを膨らませ、kaseさんに伝えました。そして、kaseさん設計のクリニック外観がこれです!

中野胃腸CL外観

         工事も始まり、何もなかった土地にクリニックが建ち始めました。

基礎工事

何もない状態から、何かを生み出す作業というのは、とても大変です。特に設計というお仕事は、依頼主のイメージを形にしなければならないお仕事。。。「ああでもない、こうでもない」という私達のわがままを黙って聞いて、何度も図面を提出してくれたkaseさん。予算も考えずに、夢を語る私達の考えをを否定するのではなく「とにかく、まずは予算を考えずに、夢を語りましょう。どういう形が今一番自分の想像している物に近く、一致するのか。そこから始めましょう。その後に予算を考えて材料や色んな所を修正していきましょう」と。。。根気良く何度も打ち合わせをして頂いてます。ありがとうございます。

私たちのイメージ通りのクリニックが建ち始めました。