クリニック通信(1) 「 糖尿病セミナー 」

クリニック通信(1) 「 糖尿病セミナー 」

平成21年7月開院以来、地域の皆様に支えられ、1周年を迎えることが出来ます。本当に有難うございます。開院1周年を機に、日々のささやかなニュースやちょっとした驚き・感動、お知らせなどを、時々、発信していこうと思います。

6月27日(日曜日)、九州大学の講堂で開催された「糖尿病セミナー」に参加してきました。朝から午後3時まで、休憩なしで盛り沢山の内容でした。その中で、これは是非、皆さんにお知らせしようと思ったことを幾つか列挙します。

九州大学医学部百年記念講堂① 糖尿病と初めて診断された時って、それほど検査結果は悪くないですよね。薬を飲むにしても、軽めの薬を少々という感じです。ところが、すい臓のベータ細胞機能(血糖を下げるホルモンであるインスリンを出す能力)は、すでに正常時の50%まで低下してしまっているのですよ。怖いですね!

② 糖尿病の治療を始めて、血糖が下がってくる時に、糖尿病性網膜症が悪化することがあります。最悪の場合、失明します。ですから、治療の前に、眼科の先生に診てもらっておくことが大切です。しかし、いくら用心していても、治療中に目が悪化することがあります。どんな人に多いというと、現在の体重に比べて、一番太っていた時の体重が10kgとか20kgオーバーだった人だそうです。糖尿病で激やせした方は目も要注意です。

【おまけ】
演者の中に眼科医院にお勤めの糖尿病内科の先生がいらっしゃいました。びっくりです。この病院の院長先生(多分眼科の先生でしょう)、糖尿病性網膜症をしっかり治すためには、まず、糖尿病専門の内科医を雇わなきゃいけないって考えられたのでしょうね。素晴らしい発想ですね。

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