クリニック通信(10) 和歌山毒入りカレー事件

クリニック通信(10) 和歌山毒入りカレー事件

先日、医師会主催の「和歌山毒入りカレー事件」に携わった先生の講演がありました。

「和歌山毒入りカレー事件」は1998年7月の事件。もう12年前になるのですね。夏祭りでカレーを食べた67人が腹痛や吐き気を訴え、病院に搬送され、4人が死亡しました。カレーへの砒素(ひそ)混入による殺人及び殺人未遂と保険金詐欺で林眞須美が逮捕された事件です。

さすがに、演者も聴衆も医師ばかりなので、講演の内容は事件の真相究明に重きを置いたものではなく、カレー事件に使用された砒素(ひそ)による急性中毒の話が主でした。 

砒素が混入したカレーを食べ始めると、食べ終わらないうちから激しい嘔吐が始まったそうです。食器に半分残ったカレーの写真などがそれを物語っていました。食中毒の場合、最も潜伏時間が短い黄色ブドウ球菌でも3時間です。初期治療に携わった開業医の先生が「これは食あたりではない。」と判断されたことも大きなポイントだったようです。

 

ウィキペディアより 「亜砒素」 <ウィキペディアより>

砒素は白い粉末状で、害虫やネズミの駆除などに使われてた。毒物としての性質は、最初に嘔吐、次に下痢などの症状が起き、血圧低下、頭痛などがみられる。多量を接種した場合、急性腎不全で死に至ることもある。

 

 

ちなみに「林眞須美被告」は最高裁で死刑が確定していますが、黙秘を続けているそうです。

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