医療に関する話 「ピロリ除菌療法の適応拡大」
これまで、胃潰瘍と十二指腸潰瘍の患者さんに限られていたピロリ菌の除菌療法が、保険適応の対象が広がりました。
最近の臨床研究において、胃がんを胃カメラで切除した後に除菌を受けたグループ250人と除菌を受けなかったグループ250人で、胃がんの再発を調べた結果、除菌を受けたグループの方が有意に再発を起こさなかったことより、除菌の胃がん抑制効果が証明されました。その結果をふまえ、胃がんに対して胃カメラで治療した方に除菌療法が適応となりました。該当する方は、是非、ご自身のピロリ菌感染を確認されることをお勧めします。
今後の展開としては、胃潰瘍がなくてもピロリ菌感染があれば、除菌出来るようになることが予想されます。なぜなら、若い世代ではピロリ菌に感染している人が少ないこと(対象者がしぼられる)と、若いうちに除菌しておけば、将来、胃がんが発病する危険性が低く抑えられる(有用な治療)からです。
これからも、ピロリ菌には注目していきましょう。
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