糖尿病  シリーズ(9) 尿中の微量アルブミン

糖尿病 シリーズ(9) 尿中の微量アルブミン

糖尿病の合併症の出現時期は、
① 3年後:神経障害(しびれ、ほか)
② 5年後:腎障害(微量アルブミン尿)
③ 7年後:単純性網膜症

が目安です。腎障害は透析への一歩ですし、網膜症は失明への最初の変化です。
神経、腎臓、網膜(目)に合併症がおこりやすのは、これらの臓器が非常に細い血管が集中しているためです。血糖値が高いと、太い血管は大丈夫でも、細い血管は詰まったり破れたりします。

 尿に微量アルブミンが基準値をわずかに上回る程度でているような初期の腎障害であれば、糖尿病の治療をしっかりおこなえば、完全に治る可能性が残っています。蛋白尿が出たり、足がむくむほどの腎障害が出てからでは、もう治るということはありません。
 それゆえに、この尿中の微量アルブミンの早期発見が重要になってきます。境界型糖尿病の方や、食事療法、運動療法だけでコントロール出来ているような軽い糖尿病の方こそ、尿中の微量アルブミンのチェックが欠かせないのです。

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