糖尿病 シリーズ(11) 予防目的で薬を飲む。
糖尿病になったら、その状況に合わせて薬をのみます。場合によってはインスリン注射を打ちます。しかし、それらは終わることがなく、永遠に続きます。
それだったら、治せる見込みがあるうちに、つまり、境界型糖尿病のうちに治療をするべきだと思いませんか? もちろん、境界型糖尿病であれば、食事療法と運動療法だけで治る可能性は十分あるので、これまではそのように指導されてきました。しかし、その2つが出来ないから糖尿病になったわけで、ほとんどの方が急に生活習慣を改めるのは無理なのです。
そこで、境界型糖尿病から糖尿病への移行を予防する目的でベイスン(武田製薬)という薬を内服出来るようになりました。画期的なことです。何故なら、我が国の保険診療はこれまで予防目的での薬の処方は一切認められていませんでしたから。
積極的に75g糖負荷試験を受けて頂き、境界型糖尿病か正常なのかを見分けることから始めましょう。
【余談】脳梗塞や心筋梗塞の患者さんが飲んでいる抗血小板剤は時々胃潰瘍をつくります。武田製薬は、自社の胃薬が、この条件で出来る胃潰瘍を予防出来る臨床データをまとめました。近々、国から認可が下りる予定です。日本で一番大きな製薬会社だけあって、目のつけどころがシャープじゃなくて素晴らしいですね。感心します。
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