医療に関する話 「ガイドライン」
ここ10年ぐらい前から診療のあらゆる分野で「ガイドライン」という診断・治療指針が作成されています。医師はこのガイドラインを「共通語」として診療に当たるわけです。病院やクリニックによって説明や治療内容が全然違っていれば、患者さんは戸惑ってしまいますから、良いことだと思います。「医学書にはこう書かれているが、私はこうして治している。」的な独りよがり的な治療は今後益々減っていくでしょう。
先日こんな質問を受けました。血液をサラサラにする薬を飲んでいます。大腸ポリープを切除する際の出血予防のために、A病院では1週間前から薬をやめるように言われ、B医院では3日前からやめるように言われた。一体どっちが正しいのですか?といった内容でした。
正解はBです。内視鏡治療ガイドラインではバイアスピリンの休止期間は3日間で良い。と明記してあります。無駄に長期間、薬を止めれば、それだけ血栓のリスクが高くなるわけですから。
このように、ガイドラインは医師も患者さんも安心・納得できる効果がありますね。
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