医療に関する話 「自己免疫性膵炎とIgG4」

膵炎といえば、お酒や胆石が原因となることが多かったのですが、まれに何らかの自己免疫現象(自分で自分の体を攻撃する病気)が関与する「自己免疫性膵炎」という疾患が認識されるようになりました。この病気は2002年、本邦が世界に先駆けて提唱した新しい疾患です。高齢の男性に好発する特徴があります。
血液検査では免疫グロブリンのひとつであるIgGが高値になります。IgGのなかのIgG4という成分が高値にある特徴があり、診断の助けになります。最近、IgG4が測定できるようになり、今後、自己免疫性膵炎はさらに広く認識されるようになると思われます。

人気ブログランキングへ当院を広く知っていただきたいと思い、ブログランキングに参加することにしました。左のコスモスをクリックすると票が入り、ランキングがあがる仕組みです。よろしかったら応援よろしくお願いします。