よもやま話(29)  「ブレイクスルー」

よもやま話(29)  「ブレイクスルー」

中野胃腸クリニックの内視鏡室です。大腸内視鏡検査は腸を折りたたみながら内視鏡を出来るだけ真っ直ぐ進めると、痛みも少なく、時間もかけず、盲腸まで到達します。
このレベルに到達するように、これまで、さまざまな試みをしてきました。内視鏡テクニックが向上するというたぐいの医学書を読んだり、DVDを見たり、講演を聞いたりしました。時には高額な有料セミナーにも参加しました。内視鏡が上手いと評判の病院やクリニックを見学させて頂きました。日々、少しでも上手くなりたいと考えていました。それは、開業した今でもそうです。
 先日、大腸内視鏡専門クリニックのブログが目にとまりました。『肛門から少しカメラを進めると、管腔は折れ曲がり、壁になっています。その壁をいかにこえるか、云々』と書いてありました。
「ビビッ」と全身に電気が流れるような衝撃を感じました。いつも、この場面で「どうして、丸い管腔が消えて壁になってしまうのかな?」「どこかやり方が間違っているのかな?」と不安になっていたのです。しかし、「そこに壁があるのだ。」って思えると、急に気持ちが楽になりました。この壁を如何に取り払って次へと進んでいくかは長年の経験で解決できます。最近ではこの壁に当たると「さあ、壁を崩しにかかるか!」とファイトが湧いてくるようになりました。私にとって、大きな「ブレイクスルー」でした。

人気ブログランキングへ当院を広く知っていただきたいと思い、ブログランキングに参加することにしました。左のコスモスをクリックすると票が入り、ランキングがあがる仕組みです。よろしかったら応援よろしくお願いします。