よもやま話(34) 「検屍官シリーズ」

よもやま話(34) 「検屍官シリーズ」

ご存じの方も多いと多いと思いますが、パトリシア・コーンウェルの「検屍官シリーズ」という文庫本にまつわる私事です。
 シリーズ第1作である「検屍官」を読んだのは、15年ぐらい前、大学の友達がロサンジェルス(UCLA)に留学したので、家族で遊びに行った時でした。長い飛行機での暇つぶし目的に空港の本屋さんで「出来るだけ分厚い単行本」という条件で買ったのがこの本でした。これが、面白くて、一心不乱に読んでいると、あっという間にアメリカに着いてしまいました。
 それからは、1年に1冊のペースで新刊が出ていました。金曜日の夜に読み始めて、土曜日、日曜日もズーっと読みつづけて、読み終わったら日曜日の深夜だったこともありました。充実した週末でした。
 ストーリーは毎回完結しているのですが、過去に出版された分も全部読んでいないと面白さが分からない部分もあり、益々、好きになりました。
 数年前、主人公の検屍官が勤め先を辞めて、自分で事業を始めるようになりました。あまりに長く組織の中にいると、人間関係のしがらみで身動きが取れなくなってしまったからです。当時、開業を思案していた私に、この物語の展開はとてつもなく大きな勇気を与えてくれました。『自分が何をしたいのか。』ということを問い直すきっかけを与えてくれました。

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