食べ物の耳寄りな話(6) 「すっぽんのコラーゲン」

食べ物の耳寄りな話(6) 「すっぽんのコラーゲン」

食べ物から摂取した栄養素は、そのままの状態で体に取り込まれるのではなく、消化され形を変えてから体内に吸収されます。
炭水化物は消化されブドウ糖になり吸収されます。ご飯もうどんもお好み焼きも最後はブドウ糖です。
蛋白質は消化されアミノ酸になり吸収されます。くどいですが、肉も魚も豆も最後はアミノ酸です。
脂質は脂肪酸(あるいは中性脂肪)となり吸収されます。

コラーゲンは蛋白質ですから、いくらコラーゲンを食べてもアミノ酸として吸収されるだけです。
コラーゲンのまま吸収されるわけではありません。また、コラーゲンから分解されたアミノ酸が人間の体内で再び元のコラーゲンに戻るわけではありません。
さまざまな「健康に良い栄養素」が巷に溢れていますが、医学的には疑問符が付きます。

先日、この話を患者さんとしていた時のことです。「すっぽん料理を食べると、翌日はお肌がプルプルになるけど、あれはどうしてですか?」と尋ねられ答えに困ってしまいました。でも、仮に「すっぽんのコラーゲンがそのまま自分の肌に入り込んだ。」と考えたら不気味だと思うのですが。

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