クリニック通信(34) 講演会「早期すい臓がんの発見を目指して」(後半)
先日、すい臓がんの早期発見を目指して頑張っている先生の講演がありました。小さなすい臓がんを見つけた症例数は日本国内では突出して多いそうです。どうやって沢山の症例を見つけているかの講演でした。
講演を聞いていてこの先生が何故すい臓がんを沢山見つけることが出来たか、私なりに感じたことがありました。
第一に、同じ病院に長く勤めていることです。大学の医局からの派遣の場合、2,3年単位で病院を変わるのが一般的です。講演された先生は20年間、同じ病院に勤務されています。そして、これからも、同じ病院で働き続けられるでしょう。
次に、近隣の開業医の先生達との連携を上手にされています。1人で全部やろうとすると限界があります。病院でなければ出来ない特殊な検査以外は、どんどん開業医にお願いしておられます。自分の考えを個性豊かな開業医の先生達に理解してもらえるようになるまでには、かなりの労力を要したと推測されます。
最後に、同じことを長年続けることは根気の要ることです。ついつい目新しいことに興味が移りがちなところを、ひとつのテーマを追い続けることは、例え、それが、華々しい成果を実らすことが出来なかったとしても、自分の中では充実感が得られるのではないでしょうか。
私も、日々の診療に慌しく流されていくだけではなく、目標を持った診療を目指していきたいと思います。
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