
よもやま話(64) 「アルバイト 2」 ゴルフのキャディさん
大学生の夏休みの間、ゴルフ場のキャディのアルバイトをやっていた時期がありました。
そのゴルフ場は高原にあるので、夏の間は、避暑を兼ねた京阪神からのお客さんで賑わっていました。常勤のキャディさんだけでは足りないので、アルバイトで補充していたのです。
ゴルフバック4個をカートに積み込み、各バックのクラブの本数を確認するところから仕事が始まります。ティーグランドではお客さんの視野に入らないところに立って、ボールの行先を見ておきます。ドックレックしているホールでは、コースの先の方に立って、打ってもいいか合図を送ります。コースの途中にはグリーンから100ヤード、200ヤードの地点に目印の木が植えてあります。グリーンまでの距離を聞かれたら、その木を目安におおよその距離を答えます。
カート道はフェアウエイの端にあるので、カート道と反対側にボールが飛んでいった時は、クラブを持ってフェアウエイを走って横断しなければいけません。慣れてくると、指示されたクラブの番号の前後も持っていくようになりました。「5番アイアンって言っていたけど、7番にするわ。」なんて言われても、大急ぎでカートに戻らないで済みますから。
ボギーペースで回られるお客さんが一番ラクでした。バンカーに入れれば「砂田さん」、松の木の近くに打てば「松下さん」という具合におやじギャグを飛ばしながら楽しくラウンドされます。大人の余暇の過ごし方を感じました。一方、シングルプレーヤーになりますと、真剣ですから、ラウンド中ほとんどしゃべりません。ボールをタオルで拭いて渡すのですが、気にいらないと、またポーンとボールを投げ返されます。慌てて拭き直します。
コースの途中にある休憩所でジュースをおごってもらったり、たまに、「君は大学生?」って質問を受けることもありました。9月、すっかり日焼けした顔で大学に戻りました。
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