ペットと病気(2)  オウム病

ペットと病気(2)  オウム病

日本では子供の数よりペット(犬・猫)の数の方が多くなりました。ペットを飼っているために起こる病気についてご紹介します。第2回目はオウムです。

オウム病で最も多いのはインコです。オウムやインコ、鳩などの鳥の排泄物、羽毛、糞便の埃(ほこり)を吸い込むことで感染します。オウム病の病原体であるクラミジアの保有率は20%程度と考えられています。ペット(鳥)の元気がない、食欲が低下した、羽根のツヤがない、緑色の下痢便をしている、などの症状は鳥自身がクラミジア感染を発病している可能性が高くなります。

オウム病は、1~2週間の潜伏期間の後、急な発熱、悪寒、咳、筋肉痛、などのインフルエンザ様の症状が出ます。風邪症状でクリニックを受診した際には、ペット(鳥)を飼っていることを申し出てください。

オウム病を予防するためには、鳥かごを清潔に保ち、鳥に触れた後は手を良く洗うことが必要です。また、口移しでえさを与えたり、一緒に食事をするなどの過剰な接触は避けた方が良いでしょう。

オウム病の原因菌はクラミジア・シッタシーです。なお、同じクラミジア属でも、性行為感染症をおこすのは、クラミジア・トラコマティスであり、鳥と関係なく肺炎を起こすのは、クラミジア・ニューモニアという別の菌です。

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