ブログで診察(5) 大腸がん検診は何歳で始める?
【質問】大腸がん検診の「便潜血検査」や「大腸内視鏡検査」は何歳から始めればよいのでしょうか?
【答】家族歴のある方とない方で多少異なります。
家族(親、兄弟、子供)に大腸がんの家族歴がある場合は、その方ががんになった年齢よりも10歳若い段階で検診を始めることをお勧めします。一般的には40歳から検診を始めた方が良いと思います。
家族歴のない方は50歳から検診を始めるのが妥当でしょう。
勤めている方は職場での検診がありますので、否応なしに便潜血などの検診を受けておられると思いますが、ここで問題なのが、定年後、ピタリと検診を受けなくなってしまう方が多いことです。
じつは、大腸がんのピークは65歳前後なのです。
年金支給開始時期がどんどん高齢化していく中、60歳代の健康管理は大きな問題ですね。
なお、アメリカの大腸がん検診ガイドラインでは、75歳以上または余命が10年見込めない方は検診を受けないことを勧めています。合理的といいますか、ドライといいますか、限られた予算内で有効に医療費を使うためにはやむを得ないのでしょうね。
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