クリニック通信(63) 「感染性腸炎の講演」

クリニック通信(63) 「感染性腸炎の講演」

今回の講演は、琉球大学医学部の先生のお話でした。沖縄ならではの感染症の講義を受けることが出来ました。

amoeba1アメーバ性腸炎の治療は、フラジールを1日6錠、10日間飲むのが一般的ですが、これまでは、保険適応がなく困っていました。今年(2012年)から『公知申請』という特例措置で、フラジールがトリコモナス膣炎やヘリコバクターピロリ感染症以外の感染症に使用できるようになったことを講演で知りました。

その翌日、まるで示し合わせたかのようにクリニックで「アメーバ性腸炎」の患者さんが来院されました。さっそく、フラジールを処方しました。何という偶然でしょう!

それにしても、当院で3人目の赤痢アメーバ性腸炎です。確実に日本で増えている印象です。アメーバは嚢子(卵)の状態で野菜に付着しています。洗っただけでは完全には取り除けないのです。嚢子の付いた生野菜を食べると、腸の中で成虫に発育し、腸粘膜に住み着きます。生野菜を食べる時は、国産の野菜を買って、自宅で調理することをお勧めします。

【おまけ】
演者の先生は63歳でした。私があと10年たったら迎える年齢です。63歳でも、大学病院でバリバリ大腸カメラをされているとのことで私も勇気づけられました。

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