平成24年診療報告から(7) 胃生検 グループ分類
胃カメラで採取してきた粘膜病変の診断を明確にするために「グループ分類」がおこなわれます。
グループ1 正常
グループ2 腫瘍性か非腫瘍性か判断が難しい
グループ3 腺腫
グループ4 がんが疑わしい腫瘍
グループ5 がん
昨年(平成24年)生検でグループ2と診断された小さな胃ポリープの患者さんがいらっしゃいました。
ポリープの形がデコボコしていたことと早期胃がんの内視鏡治療歴があったことから、ご本人と相談の上、診断と治療を兼ねて、大学病院で内視鏡的に切除して頂きました。その結果、早期の『胃がん』と診断されました。
グループ1とグループ3とグループ5は明瞭ですが、グループ2とグループ4はあいまいです。
グループ2はグループ3より安心? グループ4は、がん? それともがんではない?
どうもスッキリしません。グループ2とグループ4は「正確な診断が出来なかった。」と捉えた方が良いと思います。私は、出来るだけ再検査をするように心がけています。
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