ヘリコバクターピロリ菌シリーズ(1)
胃がんは40年後にまれな病気になります!
ヘリコバクターピロリ菌の感染が胃がんの大きな要因であることが明らかになりました。胃がん患者のうち、ピロリ菌感染のない胃がん患者は1%以下です。99%がピロリ菌感染に関わっています。平成25年に厚生労働省は胃・十二指腸潰瘍患者さんに限定していた除菌療法の対象を、萎縮性胃炎にまで拡大しました(胃カメラを受けることが条件です)。
つい20年前までは、50歳以上のピロリ菌感染率は80%以上ありましたが、現在では50%以下に低下しています。さらに、6~8歳の感染率は3%程度です。ピロリ菌はほとんどが5歳頃までに感染しますので、この子供さん達が胃がんを心配する年齢、すなわち、40年後には、胃がんは非常にめずらしい病気になると予想されています。
今、私達は何をするべきでしょうか?
まず、自分がピロリ菌に感染しているのかいないのかをハッキリさせるべきです。もし、感染していれば、除菌し、将来胃がんになるリスクを回避することが重要です。さらに、お子さんやお孫さんのピロリ菌感染も調べることをお勧めします。
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