医療の話 「ごめんなさい」(高コレステロール血症と食事①)
高コレステロール血症に対して、これまで、コレステロールの摂取量が制限されてきましたが、平成27年4月に厚生労働省が、制限を撤廃しました。「食事では体内のコレステロール値は変わらない。」ことが解ったからです。それを受けて、「日本動脈硬化学会」も5月に食事制限が無意味である旨を発表しました。
そもそも、コレステロールは体内で80%が作られるために、食事の影響が少なかったのです。しかも、コレステロールを沢山摂取すれば、体内での生産が抑制され、食べる量を減らすと、体内で沢山作り、体内のコレステロールを一定に維持することが解ったのです。
これまで、さんざん、コレステロールの高い方には「卵は1日1個までですよ。」とか「えび、いか、たこ、イクラ、などはコレステロールが高いから注意して下さい。」などと説教してきましたが、まったく無意味だったのです。ゴメンナサイ!
これからは、好きなものを好きなだけ食べてください。食用油やマヨネーズの「コレステロール1/2」などを謳っている比較的高価な食品を買う必要もない訳です。
ただし、悪玉コレステロール(LDL-コレステロール)が高い方は、不飽和脂肪酸(n-3系脂肪酸)をしっかり摂取した方が良いです。
n-3系脂肪酸:α-リノレン酸、DHA、EPA(青魚に多い)
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